2026年8月Googleスパムアップデートとは?最新情報とSEOへの影響を解説
2026年8月18日(米国太平洋時間09:28 )、Googleは「August 2026 spam update(2026年8月スパムアップデート)」の展開を開始しました。
今回のアップデートは全世界・すべての言語を対象としています。さらに注目したいのが、2026年に入ってからGoogleがスパム対策に関するアップデートやポリシー変更を相次いで実施している点です。
Googleは2026年3月、6月にもスパムアップデートを実施しており、今回で2026年に公表されたスパムアップデートは3回目となります。
また、Googleは2026年に「戻るボタンのハイジャック(Back Button Hijacking)」をスパムポリシー上の明示的な違反として追加したほか、Google検索の生成AIによる回答を操作しようとする行為についてもスパムポリシーの対象になることを明確化しています。
参考:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー|Google検索セントラル
では、今回のアップデートでは何が変わったのでしょうか。
本記事ではGoogleの公式情報を中心に、アメリカの主要SEOメディアやSEO専門家の見解も交えながら、August 2026 Spam Updateについて解説します。
◆この記事でわかること
- August 2026 Spam Updateの概要と最新情報
- 今回のアップデートで何が変わったのか
- Googleが現在スパムとしている行為
- 順位が下落した場合の確認ポイントと対策
- Google・海外SEO専門家が今回のアップデートをどう見ているか
2026年8月Googleスパムアップデートとは
2026年8月18日、GoogleはAugust 2026 Spam Updateのロールアウトを開始しました。Google Search Status Dashboardによると、開始時刻は2026年8月18日午前9時27分(米国太平洋時間)です。Googleは今回のアップデートについて、全世界・すべての言語を対象としており、Google検索のランキングに影響すると発表しています。
2026年8月21日時点ではロールアウト中です。ロールアウト完了までおおよそ数日かかると言っています。
Googleの「スパムアップデート」とは
Googleは検索結果の品質を維持するため、検索スパムを検出する自動システムを常時稼働させています。そのシステムに大きな改善が行われた際に、Googleが「Spam Update」として公表することがあります。Googleはその代表例として「SpamBrain」を挙げています。SpamBrainとは、AIをベースにしたGoogleのスパム防止システムです。
GoogleはSpamBrainなどのシステムを継続的に改善することで、既存のスパムを発見する能力を高めるだけでなく、新しい種類のスパムについても検出できるようにしています。
ここで重要なのは、「Spam Updateが実施されたときだけGoogleがスパムを検出しているわけではない」という点です。
Googleのスパム検出システムは常時稼働しています。そのうえで、システムの働き方に注目すべき改善が加えられた場合、GoogleがSpam Updateとして公表しています。
参考:【一次情報】Google Search Central「Google 検索のスパム アップデートとお客様のサイト」
2026年はすでに3回のスパムアップデートを実施
今回のAugust 2026 Spam Updateで特に注目したいのが、2026年のスパムアップデートの頻度です。
Googleは2026年に、
- March 2026 spam update
- June 2026 spam update
- August 2026 spam update
を実施しています。
つまり、8月時点ですでに3回です。
ただし、「3回実施された=過去より必ず多い」「Googleが特定のSEO施策を集中的に排除している」とまでは断定できません。
重要なのは、Googleが2026年にスパムポリシーについても変更・明確化を進めていることです。

今回のアップデートでは何が変わったのか
では、August 2026 Spam Updateによって具体的に何が変わったのでしょうか。結論からいうと、Googleは具体的な変更内容を明らかにしていません。Googleが公表している情報と、SEO業界による分析・推測は分けて考える必要があります。
SEO担当者にとって気になるのが、被リンクへの影響でしょう。リンクスパムを狙ったアップデートなのかどうかですが、今回のアップデートを「リンクスパムアップデート」と断定する根拠は、Google公式情報からは確認できません。過去にはGoogleが「Link Spam Update」と明確に呼んだアップデートもあります。
しかし今回は、「August 2026 spam update」なので、「今回のアップデートによって被リンクSEOそのものが否定された」と考えるのは早計でしょう。ただし、Googleのスパムポリシーには現在も「Link Spam」が明確に含まれているので、今まで通り、リンクスパムは気をつけましょう。
また、近年のGoogle SEOで重要なテーマになっているのが「Site Reputation Abuse」です。今回のスパムアップデートでは、Site Reputation Abuseだけを対象としたアップデートだとGoogleが発表しているわけではありませんが、確認しておきます。
日本語版Google Search Centralでは「サイトの評判の不正使用」と表現されています。第三者のコンテンツを、ホストサイトがすでに持っているランキングシグナルを利用することを主目的として掲載する行為などが対象になります。日本では、いわゆる「サイト貸し」と関連して語られることがあります。
後、気になるところとしては、2026年のGoogleによるスパムポリシー変更も重要です。その代表例が「Back Button Hijacking」です。日本語にすると「戻るボタンのハイジャック」です。これはユーザーがブラウザの「戻る」ボタンを押した際、本来のページへ戻れないようブラウザ履歴などを操作する行為です。Googleは2026年4月13日、この行為を「Malicious Practices(悪意のある行為)」に関するスパムポリシーへの明示的な違反として追加すると発表しました。施行日は2026年6月15日です。Googleによると、該当ページは手動によるスパム対策または自動的な降格の対象になる可能性があるとしています。Googleはまた、サイト運営者自身が意図して実装していなくても、導入しているライブラリや広告プラットフォームがBack Button Hijackingを引き起こしている可能性があると注意喚起しています。
この変更があった後のスパムアップデートなので、気になるところです。
現在Googleがスパムとしている行為
Googleはスパムについて、ユーザーを欺いたり、検索順位を不正に操作したりする行為と説明しています。現在、Google公式の「スパムに関するポリシー」では、たとえば次のような行為がスパムとして挙げられています。

- クローキング・・・Googleとユーザーに異なる内容を表示する行為
- 誘導ページの不正使用・・・特定の検索キーワードで上位表示させるためだけに、似たようなページを大量に作る行為
- 期限切れドメインの不正使用・・・過去に評価されていた中古ドメインなどを、検索順位操作を目的として利用する行為
- ハッキングされたコンテンツ・・・不正アクセスによって第三者のコンテンツが埋め込まれている状態
- 隠しテキスト・隠しリンクの不正使用・・・ユーザーには見えない文字やリンクを設置して検索順位を操作する行為
- キーワードの乱用・・・不自然にキーワードを大量に詰め込む行為
- リンクスパム・・・検索順位を操作する目的でリンクを購入・交換・大量生成する行為
- 機械生成トラフィック・・・自動ツールなどを利用してGoogle検索へ大量のアクセスを送る行為
- 悪意のある行為・・・ユーザーを欺いたり、不正な動作をさせたりする行為
- 大量生成コンテンツの不正使用・・・検索順位を操作することを主目的として、価値の乏しいコンテンツを大量生成する行為
- スクレイピング・・・他サイトのコンテンツを取得し、ほとんど付加価値を加えず掲載する行為
- サイトの評判の不正使用・・・既存サイトの評価を利用する目的で第三者コンテンツを掲載する行為
- 不正なリダイレクト・・・ユーザーを意図しない別ページへ転送する行為
- 内容の薄いアフィリエイト・・・独自情報や付加価値がほとんどないアフィリエイトページ
- ユーザー生成スパム・・・コメント欄や掲示板などに第三者によって投稿されるスパム
などです。
なお、今回のAugust 2026 Spam Updateが、これらのどれか一つだけを対象としているという意味ではありません。Googleは、今回どのスパム手法の検出を重点的に改善したのかについて、具体的には公表していません。
Googleの現在のSpam Policiesでは、Google検索におけるスパムについて、検索システムを操作してコンテンツを上位表示させようとする行為だけでなく、Google検索の生成AIによる回答を操作しようとする行為についても明記されています。
つまりSEOにおけるスパム対策は、従来型の「10本の青いリンク」だけの問題ではなくなりつつあります。AI OverviewsやAI Modeなど生成AIを利用した検索体験が拡大するなか、「AIの回答を操作するためのスパム」についても考える必要があります。詳しくは、「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」に記載がありますのでご覧ください。
スパムアップデートで順位が落ちた場合はどうすればいい?
Googleは、スパムアップデート後に変化が見られたサイトに対して、GoogleのSpam Policiesを確認するよう案内しています。ポリシーに違反しているサイトは、検索順位が低下したり、Google検索に表示されなくなる可能性があります。
また、問題を修正したからといってすぐに順位が回復するとは限りません。Googleは、自動システムがサイトのスパムポリシー遵守を学習するまでに数か月かかる場合があると説明しています。
参考:【一次情報】Google Search Central「Google 検索のスパム アップデートとお客様のサイト」
アップデート後に、順位下落や圏外に飛んでしまった場合、2本の柱で考えます。まずは、Googleのスパムポリシーに違反しているような有害な外部リンクがついていないか。次にサイト内部の問題を見ます。重複や低品質なコンテンツの量産をやっていないかなどです。順位下落の要因はこの2つをまずは大きな柱として確認をしてください。それから個々の細かいスパムポリシーの問題と照らし合わせて自社サイトが引っかかっていないか確認するとよいでしょう。
August 2026 Spam Updateで確認すべきポイント
今回のアップデートで大きく順位が変動した場合は、GoogleのSpam Policiesを基準として次の項目を確認しましょう。
- Scaled Content Abuse・・・検索順位を操作することを主目的として、大量の低価値コンテンツを作成していないか確認します。
- Link Spam・・・ランキング操作を目的としたリンク購入や過剰な相互リンク、自動生成リンクなどがないか確認します。
- Site Reputation Abuse・・・第三者コンテンツを、自社ドメインが持つランキングシグナルを利用することを主目的として掲載していないか確認します。
- Expired Domain Abuse・・・期限切れドメインの過去の評価を利用し、検索順位を操作することを主目的としてコンテンツを掲載していないか確認します。
- Cloaking・Sneaky Redirects・・・Googlebotとユーザーに異なるコンテンツを表示したり、ユーザーを意図しないページへ転送したりしていないか確認します。
- Back Button Hijacking・・・ユーザーがブラウザの「戻る」を使用することを妨害する仕組みが実装されていないか確認します。
リンクスパムの場合は順位が元に戻らないこともある
リンクスパムについてはさらに注意が必要です。GoogleはLink Spam Updateについて、Googleのシステムがスパムリンクの影響を取り除いた場合、それまでリンクによって得ていたランキング上の効果も失われると説明しています。そしてGoogleは、スパムリンクによって得られていたランキング効果は、サイトを改善しても回復できないと説明しています。
この場合は、該当リンクを見つけて、リンクの否認申請をしなければいけませんが、該当リンクを探すのは至難の業です。この場合は、経験豊富な弊社へお問い合わせください。Googleペナルティ復活サービスがございます。
海外の著名人の発言
1.John Mueller氏「多くのシステムは継続的に更新されている」
今回のSpam Update発表後、GoogleのJohn Mueller氏が非常に興味深い説明をしています。
SEOコンサルタントのEli Schwartz氏が、「Google検索が始まって26年も経つのに、既存のアルゴリズムで自動的にスパムを排除するのではなく、なぜSpam Updateが必要なのか」という趣旨の質問をしました。これはLinkedInでのやり取りです。このやりとりをSearch Engine Journalでまとめています。
これに対しMueller氏は、多くのシステムが継続的に更新されており、その多くは自動的に更新されていると説明しました。
そのうえで、より大きな、あるいは広範囲な変更をシステムに加えた場合、サイト運営者がアクセスや順位の大きな変化を理解しやすいようGoogleは発表するという趣旨の回答をしています。
つまり、Googleのスパム対策は365日動いていて、そのなかでも影響を理解するうえで重要な大規模変更が「Spam Update」として発表されると考えるとわかりやすいでしょう。
参考:Search Engine Journal「Google Answers Why Spam Updates Need To Happen」
2. Barry Schwartz氏— Search Engine Land / Search Engine Roundtable
米国SEOニュースでは外せないBarry Schwartzもすぐに取り上げています。Search Engine Landでは今回を、2026年3回目のSpam Updateとして報道しています。3月、6月、そして8月です。
一方、Search Engine Roundtableの記事では、かなり興味深い整理をしています。Search Engine RoundtableのBarry Schwartz氏の記事には、August 2026 Spam Updateの「Does Not Target」として、明確に次のように記載されています。
“This update does not target link spam, it does not target the site reputation abuse policy and some other policies.”
つまりBarry氏の報道では、
- Link Spamをターゲットにしていない
- Site Reputation Abuse Policyをターゲットにしていない
- そのほかにも今回の対象ではないポリシーがある
という整理です。Barry Schwartz氏は、Googleへの確認をもとに、今回のアップデートはLink SpamやSite Reputation Abuseをターゲットにしたものではないと報じています。
まとめ
2026年8月18日、GoogleはAugust 2026 Spam Updateの展開を開始しました。全世界・すべての言語が対象で、2026年では3回目のスパムアップデートです。今回、Googleは具体的にどのスパム手法を重点的に対象としているのか公表していません。そのため、「リンクスパム対策」「サイト貸し対策」「AIコンテンツ対策」などと断定するのは避けるべきです。順位が大きく下落した場合は、Google公式のSpam Policiesを確認し、大量生成コンテンツ、不自然なリンク、期限切れドメイン、クローキングなどに問題がないかを点検しましょう。また2026年は、Googleが生成AIによる回答にもSpam Policiesが適用されることを明確化しています。今後はSEOだけでなくAIO・LLMOにおいても、検索やAIを不正に操作するのではなく、独自情報や専門性など、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することが重要です。なお、2026年8月21日時点ではアップデートは展開中です。現段階では慌てて大規模な変更をせず、ロールアウト完了後の動向を確認しましょう。






