AMPの扱い方や仕組み【Google検索セントラルの解説】

Google検索におけるモバイルページの高速化技術として注目を浴びた「AMP(Accelerated Mobile Pages)」。かつては検索結果での優遇措置もあり、導入が推奨されていましたが、現在のGoogle検索における扱いは大きく変化しています。
Google検索セントラルには、今なおAMPに関する5つの公式ガイドが設置されていますが、その内容を正しく理解し、2026年の最新SEOトレンドに照らし合わせて判断する必要があります。
本記事では、Google検索セントラルの解説をベースに、AMPの仕組みや導入・削除手順、そして「今の時代、本当にAMPが必要なのか」という判断基準までを専門的な視点で詳しく解説します。
参考(外部):Google検索でのAMPに関するガイドライン
2026年現在、AMP導入の必要性は?Googleの最新動向
結論から述べると、2026年現在、AMPは「必須の技術」ではありません。Googleは2021年の「ページエクスペリエンスアップデート」以降、AMPバッジの廃止やトップストーリー(カルーセル)枠のAMP限定解除を行いました。
現在のGoogle検索では、AMP対応の有無ではなく、「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」などの指標に基づいた実際のページ速度やユーザー体験が重視されます。そのため、通常のHTMLページで十分な高速化が実現できている場合、無理にAMPを導入する必要はなくなっています。
関連記事:AMPとは?検索順位には影響しないがユーザー体験を改善できる手段
AMP導入の利点としては、検索流入時にページが高速で表示されることから、モバイルユーザーのバックブラウザが減るといったことが挙げられます。つまり、間接的にはSEO効果をえられる可能性があるということです。ただし、AMPを導入すると、サイトの機能やデザインに制限がかかる、ページ管理の手間が増えるといったマイナス面もありました。
Google社としては、2021年ごろまではAMP導入を推進してきました。しかし、こうした仕様の特徴から、AMPの導入実績は限定的なものに留まりました。そして、2024年7月現在では、AMPは広く深く浸透こそしませんでしたが、技術自体はそのまま残っています。
トピック「AMP」の概要と読者
Google検索セントラルには、AMPに関するトピックが設けられています。ここではAMPの基本情報のほか、実装後の検証方法やAMPページの削除手順など、目的に応じた複数の解説ドキュメントが公開されています。
各ガイドを読むべき人
AMPの各ガイドを読むことで、AMPの仕組み、実装後の検証方法、削除方法がわかります。AMPページを管理するWEBディレクター、AMP技術の自社サイト実装に向けてWEBエンジニアが読むべきガイドとなっています。
このほか、AMPページでは、利用できるHTMLやCSS、JavaScriptなどに制限が課せられます。そのため、HTMLのマークアップ担当、CSSのデザイン担当もガイドに目をとおしてください。
ケース別にみていくと、各ガイドは、これから自社サイトにAMP導入を検討している際に役立ちます。たとえば、下記のようなサイトはAMPと相性がよいです。
- モバイルページの表示速度が遅い
- モバイルページのデザインがシンプル
- モバイルページに複雑な技術を導入していない
逆に、自社サイトにAMPを導入したものの、AMPページの運用を停止したいケースでも役立ちます。
Google検索セントラル「AMPガイド」の構成と要点
本トピックは、5つのガイドで構成されています。それぞれのガイドでは、次のようなことがわかります。
- AMPの導入方法とトピック全体像
- Google検索上における、AMPページの扱われ方
- AMPページがGoogle検索に認知されるためのテクニック
- AMPページがGoogle検索に認知されているかの検証方法
- AMPページの削除や停止方法
AMP導入・最適化・削除に関する5つのガイド
本ガイドでは、トピック内の各ガイドを案内しています。
まずは、AMPページを実装するエンジニアに向けて、AMPの公式ガイドが紹介されています。
参考(外部):Create your first AMP page – amp.dev
そのうえで、AMPの扱い方や仕組みをテーマとしたガイドが案内されています。
| ガイド一覧 | |
|---|---|
| AMPの表示 | AMPの最適化 |
| AMPの検証 | AMPの削除 |
ガイド「AMPが検索結果にどのように作用するかを理解する」の解説
本ガイドでは、AMPページがモバイル検索結果にどのような影響を与えるのかを紹介しています。それによると、AMPページがインデックスされると、下記のようなことが起こるといいます。
- リッチリザルトやカルーセル枠で表示される可能性がある
- アクセス時に、Google検索のAMPキャッシュが利用される
- アクセス時に、瞬時にモバイルページが表示される
- ユーザーがAMPページをクリックすると、ブラウザ上でAMP専用のビューアが表示される
このうち、AMP専用のビューアは、ページ上部に設置されます。ユーザーは、該当スペースをタップすることで、AMPページから本来のHTMLページに移行して記事を閲覧できます。
ガイド「Google検索向けにAMPコンテンツを最適化する」の解説
本ガイドでは、AMPページをGoogle検索に最適化する手順が掲載されています。
まずは、一般的なAMPページの作成手順が紹介されています。そのうえで、CMSを用いたAMPページの作成、リッチリザルト対策がまとめられています。このほか、AMPページの改善方法、Codelab(コードラボ)と呼ばれるAMPページ作成のための学習キッドの使い方、AMPページをGoogle社の各種サービスに連携する方法が載っています。
ガイド「AMPコンテンツがGoogle検索に対応しているかを検証する」の解説
本ガイドでは、Google検索にAMPページとして認識されているかをチェックする方法が紹介されています。それによると、下記ツールを利用することで、AMPページと認識されているかを確認できるとのことです。
このほか、万一、エラーを発見した場合は、下記点を確認して修正すべきとのことです。
ガイド「Google検索からAMPページを削除する」の解説
本ガイドでは、AMP機能を停止する方法が紹介されています。それによると、AMP機能を止める方法として次のような方法が挙げられています。
- AMPページと本来のHTMLページを同時に削除(または公開停止)する
- AMPページのみを削除(または公開停止)する
自社サイトをCMS(Contents Management System / コンテンツ マネジメント システム)で運用している場合は、CMS機能でAMPコンテンツを無効にすることが可能とのことです。
【判断基準】自社サイトにAMPはまだ必要か?
本トピックを読むと、AMPの導入や削除時に役立ちます。AMPの導入、AMPの削除時における、本トピックの具体的な活用手順をまとめています。
- 自社サイトにAMPの導入を検討しているケース
- 自社サイトに導入した、AMPを削除するケース
AMP導入が推奨されるケース
これから自社サイトにAMPの導入を検討している場合は、本トピックが役立ちます。下記手順で作業を進めてください。
- AMP表示に関するガイドを読んで、自社サイトとAMPの相性を検討する
- AMP公式サイトの記事を参考に、自社サイトにAMP技術を実装する
- AMP最適化に関するガイドを読んで、Google検索に対してAMPページの認知を促す
- AMP検証に関するガイドを読んで、AMPページが正しく実装されたか確認する
「1」では、WEBサイト運営の関係者となる、ディレクター、エンジニアなどチーム内で相談してください。AMPを導入する場合、「2」以降は、エンジニアが作業を担当することになります。
AMP削除(非公開)を検討すべきケース
導入したAMP機能を外したい場合にも、本トピックの情報が役立ちます。下記の手順で、AMP機能を削除してください。
- AMP削除に関するガイドを読んで、任意の方法でAMPページを削除(または非公開)する
- 任意の方法で、Google検索上からインデックス済みのAMP情報を削除する
- Google検索上からAMPページの情報が削除されたか検証する
AMPに代わる現代の高速化手法
今、WEB担当者が優先すべきはAMP化よりも、通常のページにおける「Core Web Vitals」の改善です。
- LCP(最大視覚コンテンツの表示時間)の短縮
- CLS(視覚的な安定性)の確保
Google検索セントラルでも、AMPガイドと並んで「ページエクスペリエンス」の重要性が説かれています。
AMPの運用の手間(デザイン制限や二重管理)を考慮し、現在は「AMPをあえて導入しない」または「AMPから通常のHTMLへ移行する」という選択が一般的になっています。
AMPに関するよくある質問
AMPに関する、よくある質問をまとめています。
Q:AMPとはなんですか?
Answer)AMP(Accelerated Mobile Pages / アンプ)とは、Google検索上にインデックスされたAMP対応ページを高速で表示する仕組みのことです。
関連記事:AMPとは?検索順位には影響しないがユーザー体験を改善できる手段
Q:自社サイトにAMPを導入する、WordPressのプラグインはありますか?
Answer)WordPressでは、AMP公式のプラグインが配布されており、手軽にAMP対応できます。下記記事では、プラグインの導入手順を詳しく解説していますので参考にして下さい。
関連記事:WordPressサイトをAMP化するプラグインの設定方法を解説
Q:AMPページには、広告を表示できますか?
Answer)AMPページで広告を表示できますが、AMPに対応していない広告サービス(ASPなど)もあります。AMPページに広告を掲載する手順については、下記記事で解説しています。
関連記事:AMPの広告とは?メリットやデメリット、設定方法を解説
Q:Google検索のAMPは廃止されましたか?
Answer)2026年5月現在では、AMPは廃止されていません。これからWEBサイトにAMP技術を導入することも可能です。
Q:Google検索のAMPは終了しましたか?
Answer)Google社が定めていたAMPページの優遇措置の期間は、2021年に終了しました。もともと、Google社はWEBサイトにAMP導入を推進しており、AMP対応したページに対して、AMPバッジ(スニペットに表示するアイコン)の付与、AMPページ専用のカルーセル枠を設けていました。
まとめ
AMPはモバイル表示を高速化する優れた技術ですが、Googleの評価軸が「Core Web Vitals」へ移行した現在、その重要性は相対的に低下しています。Google検索セントラルのガイドには、実装から削除まで詳細な手順が記されていますが、最も大切なのは「自社サイトにとってAMPが運用の負担に見合うメリットをもたらすか」を見極めることです。表示速度の改善が目的であれば、AMPに頼らずとも、画像の最適化やサーバーの応答速度改善など、通常のHTMLでできる対策が優先されるべきでしょう。
AMPの導入を迷っている方、あるいは削除を検討している方は、本記事を参考に「ユーザー体験(UX)の向上」を軸にした最適な選択を行ってください。





