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SEOでGoogleが重視する「権威性」とは!? YMYLとEEATについて解説

SEOでGoogleが重視する「権威性」とは!? YMYLとEATについて解説

現実の世界と同じく、WEBの世界でも権威性といった概念があります。そして、Googleは検索エンジンにおいては、権威性を含むE-E-A-T(旧 E-A-T)といった考え方を重要視していると語っています。

 

そのため、権威性はGoogle検索エンジンの検索結果に大きな影響を与えます。SEOを考慮したWEBサイトを運用していくならば、権威性についてしっかり理解することが大切です。

 

SEOコンサルタント本記事では、SEO上でも最高峰に重視されている権威性について解説します。権威性の概要のほか、権威性を高めるポイントといったことも解説していきますので、WEBサイトの運用するうえで参考にしてください。

 

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権威性とは

権威性(Autoritativeness)とは、社会的地位や組織内のポジションによって他者を服従できる力のことです。転じて、SEO用語でいう権威性とは、Google社が検索品質評価ガイドライン内で定めた評価基準の1つを指します。

 

具体的には、Google社は検索品質評価ガイドラインにて、E-E-A-T(旧 E-A-T)という概念を重要な指標としています。そして権威性は、この概念に組み込まれる要素という位置づけになります。

 

E-E-A-Tは、Google検索エンジンのアルゴリズムにも採用されていて、もっとも重要な評価基準の1つとされています。こうした理由で、権威性が高いWEBサイトのページは、Google検索エンジンで上位表示されやすくなります。

 

権威性が高いWEBサイトとしては、例えば下記のようなものがあります。

 

  • 政府の公式サイト
  • 大学病院の公式サイト
  • 社会的地位が高い団体の公式サイト

 

ドメインパワーについて

ドメインパワーとは、WEBサイトが持つ力を数値化した指標のことです。そもそもドメインとは、オンライン上におけるWEBサイトの住所を示す文字列を指します。

 

ドメインパワーは、ドメインオーソリティ(Domain Authority)とも呼ばれ、ドメインの権威性と訳されます。強力なドメインパワーを持つWEBサイトは、Google検索エンジンの検索結果で上位表示されやすいといわれています。

 

ただし、Google社はドメインパワーを測る指標を提示していません。SEOを研究する世界的に有名なMOZ社といった企業がドメインパワーの指標を提示しているものの、これはあくまでも非公式の指標です。

 

「ドメインパワーが高い」ということと、「E-E-A-Tにおける権威性が高い」ことは意味合いとして異なりますので、注意してください。

 

権威性がSEOで重視されるようになった背景

現在のように、SEOで権威性が重要な指標と位置付けられたのには理由があります。その原因として、過去に低品質コンテンツや詐欺行為を謀るページがGoogle検索エンジン上で横行していた問題が挙げられます。

 

WELQ問題の発生

低品質コンテンツによる検索妨害の有名な事例が、2016年に発生したWELQ問題です。

 

WELQとは、過去に国内大手企業が運営していた健康や医療系キュレーションサイトのことです。このサイトでは、アマチュアのライターによって、健康や医療といったジャンルの記事が大量生産されていました。そして、Google検索エンジンで健康や医療ジャンルのキーワードで検索すると、同サイトの記事が上位表示されていました。

 

健康や医療といった人間の生命に影響を与える情報であるにも関わらず、信憑性の低い情報が大量に出回ってしまい、社会問題にまで発展しました。

 

その他、競合ページをコピーしているといったことが明らかになり、著作権上の問題もあったことから、このサイトは無期限休止に追い込まれることとなりました。

 

権威性に重点をおいた大型アップデートの実施

この件を問題視したGoogle社は、WEBサイトやページに対して、これまで以上に権威性を求めるようになります。そして、下記のようにGoogle検索エンジンのアルゴリズムをアップデートしました。

 

  • パンダアップデート
  • ペンギンアップデート

 

パンダアップデート

Googleは、品質が低いコンテンツを検索結果に表示されにくくすることを目的に、パンダアップデートと呼ばれるアルゴリズムのアップデートを2011年2月より順次実施しました。

 

パンダアップデート

 

このアップデートによって、記事の内容が薄いページや広告が多すぎるページといった、検索ユーザーの役に立たないコンテンツが検索結果の上位に表示されにくくなりました。オリジナルで質が高いコンテンツを表示することで、これまで以上に検索ユーザーが満足する検索エンジンに進化しました。

 

ペンギンアップデート

権威性を重視する施策は、パンダアップデート後も続きました。今度は追い討ちをかけるように、ペンギンアップデートと呼ばれるアップデートを2012年4月から開始しました。

 

ペンギンアップデート

 

ペンギンアップデートでは、低品質な被リンク集めといった過剰なSEOを施しているサイトの評価を落とすことが狙いでした。

 

このように、Googleは品質が低いサイトを検索ユーザーの目に触れないようにし、逆に品質が高く権威性を兼ね備えたサイトを上位表示させるような仕組みを作り上げて行きました。

 

YMYLと権威性の関係

コンテンツにはさまざまなジャンルがありますが、そのなかでもYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる領域では、とくに権威性が重視されています。YMYLとは、人々の幸福、健康、経済などに影響を与える可能性のあるページを指します。

 

YMYLと権威性の関係

 

YMYL領域のページ品質が低ければ、誤情報により検索ユーザーが大きな不利益を被る可能性があります。そのため、Googleは権威性という指標を用いて、YMYL領域のページを厳しく評価しています。

 

E-E-A-Tと権威性の関係

E-E-A-T(旧 E-A-T)とは、下記の4つの頭文字をとったSEO用語で、Googleが検索品質評価ガイドライン内で定義している、WEBサイトの評価基準の1つです。

 

  • Experience(経験)
  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

 

E-E-A-Tと権威性の関係

 

つまり、E-E-A-Tは権威性を包括するSEO上で重要な指標という位置づけになります。

 

E-E-A-Tにおける権威性

E-E-A-Tにおける権威性は、特定のWEBサイトが情報源として、どの程度知られているかを推し量るための指標です。

 

具体的には、品質が高い同ジャンルのサイトから引用されるほど重要な情報か、または該当ジャンルにおいて社会的地位を持つ人物が発信している情報かといったことが基準として設けられています。

 

そのため、例えば、該当ジャンルにおいて名もなき素人が作成したコンテンツよりも、医者や弁護士といった知識や権威のある人が作成したコンテンツが評価されやすくなります。

 

権威性を高める方法

ページの権威性を高める方法としては、下記のような手段が挙げられます。

 

  • 専門家に記事監修を依頼する
  • 運営企業や責任者を明らかにする
  • 品質が高い被リンクを増やす
  • サイテーションを獲得する
  • 外部サイトに発リンクする
  • サイトのテーマを特化する
  • 発信情報の根拠を掲載する
  • 最新情報を掲載する
  • オフライン活動と連動する

 

専門家に記事監修を依頼する

コンテンツ作成にあたって、専門家や有識者に記事監修を受けると、信憑性が増してページの権威性が高まります。

 

とくに、YMYL領域のように高い専門性が求められるテーマを扱う場合は、専門家による見解が重視されます。専門的な知識を有している者とは、それぞれの分野における企業の代表や学者、国家資格の所有者といった人物が該当します。

 

運営企業や責任者を明らかにする

WEBサイトの運営企業や責任者の名前を公開することで、サイトの信頼性を担保できるとともに、権威性を証明することにつながります。

 

とくに、実績が多い企業だったり、上場をしていて社会的な知名度が高い企業の場合は、社名を公開することで高い効果を得られます。

 

品質が高い被リンクを増やす

権威性を高めるうえで、非常に高い効果を持つ方法が、高品質の被リンクを獲得することです。自然で良質な被リンクを受けることで、「外部サイトに引用された価値が高い情報」とGoogleに認識されます。

 

さらに、高い権威性を持つWEBサイトから被リンクされると、極めて高いSEO効果を得られます。こうした被リンクを獲得するためには、高品質コンテンツを作成することが必須です。まずは、高品質コンテンツを作ることに注力してください。

 

サイテーションを獲得する

サイテーションとは、WEB上で自社名や自社商品、またはWEBサイト名が言及されることを指します。

 

被リンクとは違い、サイテーションはリンクを貼られていなくても話題として取り上げられるだけで成立します。そのため、サイテーションの効果は被リンクより薄いものの、獲得難易度が低めです。

 

外部サイトに発リンクする

政府の省庁といった、極めて高い権威を持つ公式サイトを引用したり発リンクを貼ることで、記事の説得材料になります。ユーザビリティが高まります。

 

このとき、無関係な外部サイトではなく、必ず自サイトと関連性が高く、さらに権威性を兼ね備えた外部サイトに発リンクしてください。

 

サイトのテーマを特化する

権威性と専門性は、互いに深い関係があります。サイトテーマを1つに絞り込むことで、そのテーマを掘り下げたページを作成できます。逆に複数のテーマを扱うサイトは、1つのテーマに絞った特化型のWEBサイトよりも専門性を担保しづらくなります。こうしたことから、WEBサイトの運営では、記事として扱うテーマに統一性があるかどうかも、権威性に影響を与えてきます。

 

仮に、サイトテーマとズレる記事を作成したいといった場面では、サブドメインを利用を検討してください。サブドメインとは、ドメインを基にして生成したURLなのですが、一般的にドメイン本体とは別サイトと認識されます。サブドメインを有効活用することで、シンプルなサイト構成を維持できます。

 

発信情報の根拠を掲載する

コンテンツ内の情報は、情報の根拠を提示することが大切です。

 

いかに役に立ちそうな情報であっても、正しい情報でなければユーザーが不利益を被りかねません。そして、根拠を提示できなければ、サイト訪問者は真偽を確かめるすべがありません。とくに情報の出典や引用元を記載することで、ユーザーはその情報を安心して受け取ることができます。

 

最新情報を掲載する

権威性を持つサイトの役割として、最新の情報をユーザーに提供するといったものがあります。

 

どのテーマであれども、社会情勢の変化にともない発信するべき情報も変わっていきます。そのため、サイトの内で発信する情報を常に最新のものに更新しておく必要があります。さらにいうと、その記事がいつ公開、または更新された情報なのかを明示することが大切です。

 

逆に長期間、情報が更新されないサイトは、そもそもユーザーにとって役に立たない情報になることが多々あります。仮に、それが高い専門知識を持つ人物によって提供された情報だとしても、ユーザーやGoogle検索エンジンの評価を落とすことになるので注意してください。

 

オフライン活動と連動する

オフラインでのセミナーやイベントを実施して、その内容が評価され盛況だった場合は、WEBサイトに連動性を持たせることで権威性を高めることが可能です。

 

例えば、セミナーやイベントの参加者たちがSNSといった場で口コミや感想を書いてくれることで、サイテーションの獲得につながります。

 

権威性のよくある質問

 

Q:権威性の言い換え用語はありますか?

Answer)影響力といった用語に言い換えられます。

 

権威性の言い換えの一例は下記のとおりです。

 

  • 影響力
  • インフルエンス
  • 威光
  • 権力

 

Q:権威を出す方法はありますか?

Answer)経験値を高めるといった方法があります。

 

権威性を得るには、それを裏付ける要素が必要です。具体的には下記のような手段があります。

 

  • 既存の権力を借りる
  • 実績を作る
  • ブランディングする

 

WEBサイトにおける権威性を得る方法としても同様で、上記のような要素付けがベースになります。例えば、こういった方法をWEBサイトでは次のように置き換えられます。

 

  • 被リンクを獲得する
  • アクセス実績を作る
  • ドメインパワーを高める

 

 

まとめ

SEOコンサルタント権威性は、Googleが定める検索品質評価ガイドラインにおける評価基準の1つであり、SEOにおいて重視されています。権威性を高めるためには、E-E-A-Tを意識したコンテンツ作成をする必要があります。E-E-A-TはSEO対策の土台ともなるため、今回ご紹介した権威性を高める方法を参考にして、一度自身が運用しているWEBサイトを見直してみてください。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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