Googleアナリティクスとは?導入方法や初期設定・基本的な機能の使い方を解説
サイト全体のアクセス数や流入元などのデータを確認できるGoogleアナリティクスは、Webサイトを運営する上で欠かせないツールです。SEO対策をはじめたら、Googleアナリティクスの設定もしてセッション数などの変化を確認していくと良いです。
ただ、同ツールでは専門用語が多く表示されるため、利用経験がないと導入に苦戦してしまうかもしれません。

- 1. Googleアナリティクスとは?
- 1.1. Googleアナリティクスでは2つのバージョンが利用可能
- 1.2. Googleアナリティクスのメリット
- 1.3. GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの違い
- 1.4. Googleアナリティクスの導入方法
- 1.5. Googleアナリティクスの初期設定
- 1.6. Google アナリティクスの使い方
- 1.7. Googleアナリティクスに表示される専門用語
- 1.8. Googleアナリティクスの基本的な機能の使い方
- 1.9. Googleアナリティクスとサーチコンソールを連携する方法
- 1.10. 有料版Googleアナリティクスと最新版Googleアナリティクス
- 1.11. Googleアナリティクスについてよくある質問
- 1.12. 押さえておきたいGoogleアナリティクス用語
- 2. Googleアナリティクス関連記事
- 3. まとめ
Googleアナリティクスとは?
Googleアナリティクス(Google Analytics)は名前の通り、Googleが提供している解析ツールでWebサイトにアクセスしたユーザー像を分析できます。業界ではGA(ジーエー)と略すことも多く、サイトを立ち上げたら最初にGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールは導入すべきでしょう。
Googleアナリティクスは基本無料で利用可能ではあるものの、非常に高機能で上場企業3711社中3477社が利用しているというデータ(DataSign Report 上場企業調査 2021.4 )があり、導入率93.69%を考えるといかに普及しているかがわかります。
サイトがユーザーからどのように使われているかを把握できるため、アクセスアップや利便性の向上などを図りたいなら絶対に活用すべきです。
有料版も用意されていますが、同ツールを初めて利用する方は無料版の機能だけでまったく問題ありません。
Googleアナリティクスでは2つのバージョンが利用可能
Googleアナリティクスには、ふたつのバージョンがあります。従来版の「ユニバーサルアナリティクス(UA)」と、最新版の「Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)」です。
GA4ではUAと比べてWebサイトだけでなくアプリにも対応できるようになりました。たとえば、今までのUAは計測は全て「セッション」に変換されていましたが、GA4では「イベント」として集計されることも大きく変わった点のひとつです。
とはいえ、GA4はまだリリースされたばかりで情報がまだ少ないため、UAとGA4の両方を併用すべきでしょう。
Googleアナリティクスのメリット
最大のメリットは、サイト訪問者がコンテンツをどのように利用しているか把握できることです。具体的には、以下のような内容を確認できます。
- サイト全体・ページ別のアクセス数
- 特定期間でのアクセスデータ
- ユーザーの流入元(自然検索・広告・SNSなど)
- ユーザーの属性(言語・地域の分布など)
- ユーザーがサイトを利用したデバイス(PC・スマホ・タブレット)
このようなデータは、訪問者数アップのために何を改善すべきか、流入数の変動があった際に何が原因であるかなどを考える判断材料になります。Webサイトを運営しているなら、同ツールを使ってユーザー像を詳しく分析するとよいでしょう。
無料版と有料版の違い
それぞれの主な違いは以下のとおりです。
項目 | 無料版 | 有料版 |
高度な解析機能 | なし | あり |
データ更新頻度 | 保証なし | 4時間以内 |
データ量無制限 | なし | あり |
サポート | セルフサービスのみ | 専用サービスあり |
有料版を利用するケースとしては、すべての機能を必要とする大企業が想定されています。よって個人や中小企業が利用する場合は、無料版の機能だけで問題ありません。
分析の敷居は高い
Googleアナリティクスの機能は非常に豊富なため、初めて使った人が使いこなせるツールではありません。詳しい分析をするためにはデータ集計用に設定を作り変えたり、カスタムレポートを使って作業の簡略化を行うなどの必要があります。
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)という資格(試験は無料です)があるくらいですのでしっかりとした分析をするためには敷居が高いツールといえます。しかし、表面的なデータであっても参考になる数値は多く、後々分析するためにも導入しておく必要があることは間違いありません。
以前はGoogleアナリティクスでもサイトへの流入クエリ(実際に入力されたキーワード)を確認することができましたが、現在ではほとんどできなくなっています。これはSSL化によりセキュリティが強化されたことに起因しています。
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの違い
サイトへの流入クエリを確認するにはGoogle Search Console(Googleサーチコンソール)を使う必要があります。Googleアナリティクスだけではわかりません。
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールはどちらもGoogleが提供する無償ツールではありますが、用途が大きく異なります。そのため、サイトを立ち上げた際には両方のツールを導入することを強くおすすめいたします。大きく分けるとサイトに流入するまでがGoogleサーチコンソール、流入後の動きはGoogleアナリティクスとなります。
Googleアナリティクスの導入方法

導入方法は、大きく以下3つのステップに分けられます。
1. Googleアカウントの作成
アナリティクスの利用には、Googleアカウントが必要です。同アカウントを保有していない方は、まずは以下の手順にて作成しましょう。
- アカウント作成ページにアクセス
- 氏名・ユーザー名・パスワードを入力
- 電話番号・生年月日・性別などを入力
- Googleの規約に同意
すでにアカウントがある方は、その情報でログインすればツールを利用できます。
2. Googleアナリティクスへの登録

次のステップは、Googleアナリティクスへの登録です。
- こちらのページにアクセス
- 「無料で利用する」を選択
- 作成したGoogleアカウントでログイン
- 画面右側にある「お申し込み」を選択
- 画面に表示された項目を入力
- Googleの規約に同意
入力する項目に複雑なものはありません。「ウェブサイトのURL」については、httpもしくはhttpsを選択できるようになっているため、適切なものを選んだ上で入力しましょう。
3. トラッキングコードの設置

3つ目のステップは、トラッキングコードの設置です。トラッキングコードはGoogleアナリティクスが発行する専用コードで、データを分析したいWebサイト内に埋め込むことで訪問者の情報を収集できます。
- Googleアナリティクスにログイン
- 設定ページ内にある「トラッキング情報」を選択
- 新たに表示された「トラッキングコード」を選択・コピー
- WebサイトのHTMLソース内にある</head>の前にペースト
設置後に該当のサイトを訪問し、アナリティクス内にある「アクティブユーザー」の数字が変動していればコードが正しく設置されています。設置してから計測までに時間がかかることもあるため、アクセスを確認するのは少し時間が経過してからにしましょう。
WordPressに設置する場合
まず管理画面からデータストリームへ移動します。
コードを設置するwebサイトを選択すると下に「グローバルサイトタグ」という欄があり、そこをクリックするとコードが表示されます。

UAと併用する場合は、次に「UA-」から始まるプロパティに移動し、コード内にあるこの赤枠の部分だけをコピーしてGA4のコードに追加します。

WordPressのテーマエディターのヘッダーphpにある<head>タグ内にコードを貼り付けたら設置完了です。
Googleアナリティクスの初期設定

アナリティクスの導入が完了したら、基本的な初期設定を行いましょう。ここでは、最初に設定すべき5つの項目について紹介します。
- 自社アカウントのフィルタ設定
- レポートの有効化設定
- Googleサーチコンソールとの連携
- ボットのフィルタリング設定
- 目標の設定
順に確認していきましょう。
1. 自社アカウントのフィルタ設定

一つ目は、自社アカウントのフィルタ設定です。これは、自分のアクセス情報をデータに反映しないために行います。ユーザーの情報のみを集めて適切に分析するためにも、サイトへ頻繁にアクセスする管理者のアカウントは除外しておきましょう。
- 設定ページ内にある「すべてのフィルタ」を選択
- 「フィルタを追加」を選択
- フィルタ名に任意の名前を入力
- フィルタの種類は定義済みを選択
- 除外・IPアドレスからのトラフィック・等しいを選択
- IPアドレスを入力
- 使用可能なビューを選択した上で「追加」をクリック
- 設定を保存
設定後にアクセスし、アクティブユーザーの数字が変動していなければ除外できています。
2. レポートの有効化設定

レポートの有効化設定をすると、ユーザーの年齢・性別・興味や関心に関するデータを集められます。設定手順は、以下の2ステップです。
- 設定ページ内にある「プロパティ設定」を選択
- 「ユーザー属性レポートとインタレストカテゴリレポートの有効化」をONにする
入力内容はなく簡単に設定できるので、初期段階で変更しておきましょう。
3. Googleサーチコンソールとの連携

Googleサーチコンソールでは、検索キーワードの表示回数や順位の推移などを確認できます。アナリティクスと組み合わせるとより精度の高い分析ができるため、導入直後に連携させておきましょう。
- 設定ページ内にある「プロパティ設定」を選択
- 「Search Console を調整」を選択
- 「追加」を選択
- 画面の指示に従って該当のサイトを関連付ける
- アナリティクス内の設定を保存
連携が完了するとサーチコンソールのデータがアナリティクスに導入され、一つのツールで両方の情報を確認できます。
関連記事: Google Search Console(グーグルサーチコンソール)とは?導入方法と使い方
4. ボットのフィルタリング設定

四つ目は、クローラーやスパムボットなどによるアクセス情報を除外するための設定です。より正確なデータを得るために、不要なアクセスにはフィルタリング設定をしておきましょう。項目を選択するだけなので、設定に際して大きな手間はかかりません。
- 設定ページ内にある「ビューの設定」を選択
- 「ボットのフィルタリング」を選択してチェックを入れる
関連記事: Googleアナリティクスの「ボットのフィルタリング設定」とは?概要や設定方法
5. 目標の設定

五つ目は、効果測定を行う上で重要な目標の設定です。目標を設定すると、サイト管理者が指定した行動についてユーザーが行った頻度を測定できます。
設定の流れは、以下のとおりです。
- 設定ページ内にある「目標」を選択
- 「新しい目標」を選択
- 自社サイトに適した目標を設定
目標を設定する際には、到達ページや滞在時間などを指標にできます。設定するとコンバージョンに関するレポートも閲覧できるため、データを分析するなら欠かさず目標も入力しておきましょう。
Google アナリティクスの使い方
ここではGoogle Analyticsの基本的な使い方について、以下の5種類に厳選して紹介していきます。
- サイト全体のアクセス数を確認
- ページ別のアクセス数を確認
- ユーザーの流入元を確認
- ユーザーの属性を確認
- サイト内のユーザー行動を確認
上記は頻繁に確認する項目となるため、表示方法や見方は最低限押さえておきましょう。
サイト全体のアクセス数を確認

サイトの全体のアクセス数を確認するには、以下の手順です。
- Google Analyticsの「ユーザー」→「概要」を選択。
- 左上のプルダウンメニューから「ユーザー」を選択すると、ユーザー数の合計が表示されます。
他にもプルダウンメニューからは、セッション数やページビュー数が確認できる仕組みです。また期間を指定する場合には、右上の設定を変更しましょう。具体的な日付指定を行えるため、詳細な分析にも活用できます。
ページ別のアクセス数を確認

ページ別のアクセス数を確認するには、以下の手順です。
- Google Analyticsの「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」を選択。
- その後、ページごとの情報が表示されます。
ここではアクセス数以外にも、
- 平均ページ滞在時間
- 閲覧開始数
- 直帰率
- 離脱率
- ページの価値
など、さまざまなページ情報が確認できます。
ページごとの最適化を行いたい場合には、上記の項目から分析し改善点を見つけていきましょう。
ユーザーの流入元を確認

ユーザーの流入元を確認するには、以下の手順です。
- Google Analyticsの「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」を選択。
- その後5種類のチャネルの中から、該当する項目が表示されます。
チャネルの種類
- Organic Search:Google・Yahoo! JAPANなど、検索エンジンからのアクセス
- Paid Search:リスティング広告など、有料広告からのアクセス
- Social:Twitterなどのソーシャルメディアからのアクセス
- Direct:Webサイトに直接アクセス(メール・アプリなど)
各チャネル項目をクリックすると、流入件数など詳細な情報が確認できます。
ユーザーの属性を確認
ユーザーの属性を確認するには、以下の手順です。
- Google Analyticsの「ユーザー」→「ユーザー属性」→「概要」を選択。
- はじめて表示する場合には、青枠で表示されている「有効化」をクリックしましょう。
- その後、年齢や性別の情報が確認できます。
また「ユーザー属性」→「インタレスト」を選択すると、自社商品に興味をもつユーザーへ広告配信が行える「アフィニティカテゴリ」や「購入意思の強いセグメント」も確認できます。
広告のターゲティング設定となるため、Google広告を配信している場合には活用しましょう。
サイト内のユーザー行動を確認

Webサイト内のユーザー行動を確認するには、以下の手順です。
- Google Analyticsの「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」を選択
- 「ナビゲーションサマリー」を選択すると、前後のページ遷移が確認できます。
ページを指定したい場合には、検索ボックスにURLを入力しましょう。期間でも絞り込めるため、ページ移動の比較を行う際は活用しやすい項目です。
Googleアナリティクスに表示される専門用語
Googleアナリティクスには、さまざまな専門用語が表示されます。そのため業界経験が浅い方は、初めて見かける単語に出会う可能性があります。抵抗感なく便利なツールを使うためにも、基本的な専門用語について一度確認しておきましょう。
- ユーザー数:サイトを訪問した人数
- セッション数:サイトを訪問した回数
- ページビュー数:ユーザーが閲覧したページ数
- 滞在時間:ユーザーがサイトを閲覧した時間
- 離脱率:サイトから離れる際、最後に見たページが該当ページである割合
- 直帰率:ユーザーがサイトに訪れた最初のページで離脱した割合
- チャネル:サイトへの流入経路
- コンバージョン:任意で設定した目標の達成割合
これらはGoogleアナリティクス内で表示されるだけでなく、Web業界に従事していると日常的に使われる用語です。初めて見かける単語があった方は、大まかな意味について頭に入れておくことをおすすめします。
Googleアナリティクスの基本的な機能の使い方
Googleアナリティクスは非常に機能が多く、詳しい分析をするには専門的な知識が必要です。しかし、WEB担当者であれば最低限の使い方くらいは押さえておくべきです。
ホーム画面では全体の概要(サマリ)を見ることができます。
1週間のユーザー数、セッション数、直帰率、滞在時間、リアルタイムの訪問者数、アクティブユーザー数、訪問する時間帯、使われたデバイス、訪問されたページなど全体的な数字が網羅されています。
更に詳しい情報が欲しい場合には左メニューから情報を取りに行きましょう。
続いては、基本的な機能の使い方についてです。
- リアルタイム
- ユーザー
- 集客
- 行動
- コンバージョン
サイドバーに用意されている5つのレポートメニューについて、詳しく解説します。
1. リアルタイム
リアルタイムレポートでは、アナリティクス利用時にサイトを訪問しているユーザーの情報を確認できます。具体的に確認できる項目は、以下のとおりです。
- リアルタイムの訪問者数
- 分単位でのページビュー数の推移
- 流入元の情報
- 現在多くのアクセスがあるページの情報
- サイトを訪問しているユーザーの所在地
アクティブユーザーの情報は、何らかの施策を行った直後に見るととくに有効です。施策前後の違いが目に見えてわかるため、広告やSNSの配信をした直後などにはリアルタイムレポートを確認するとよいでしょう。
2. ユーザー
ユーザーメニューでは、セッション数やページビュー数などサイトのアクセス状況を把握する際に有用なデータを確認できます。具体的には、以下の項目を確認可能です。
- ユーザー
- 新規ユーザー
- セッション
- ユーザーあたりのセッション数
- ページビュー数
- ページ/セッション
- 平均セッション時間
- 直帰率
期間を指定できるため、特定の時期にどの程度のアクセスがあるのかも見られます。折れ線グラフにて複数の項目の推移も確認できるので、視覚的にデータを分析するツールとしても優秀です。感覚的に理解できるデータが多いので、初めて利用する方はまずユーザーメニューをチェックするとよいでしょう。
3. 集客
集客メニューでは、ユーザーのサイト流入経路を確認できます。アナリティクスに表示される主な流入経路は、以下のとおりです。
- Organic Search:検索エンジンの自然検索からのアクセス
- Social:SNSからのアクセス
- Direct:ブックマークやメルマガなどからの直接的なアクセス
- Referral:ほかのサイトに掲載されていたURLからのアクセス
- Paid Search:リスティング広告からのアクセス
- Display:ディスプレイ広告からのアクセス
- Other:そのほかのアクセス
それぞれの流入経路をクリックすると、さらに細かいチャネルを確認できます。たとえばSNSをクリックすると、FacebookやTwitterなどのアクセス数を確認できるイメージです。
流入経路の割合を見ると、自社が力を入れているチャネルから適切に集客できているか把握できます。ユーザーのアクセス手段を知りたいときには、集客メニューを活用しましょう。
4. 行動
行動メニューでは、サイトを訪問したユーザーがどのようにページを閲覧したかを知れます。たとえば「すべてのページ」のレポートを見ると、アクセス数が多い順にページが並べられ、以下のようなデータを一覧で確認できます。
- ページ別訪問数
- 平均ページ滞在時間/離脱率
- 閲覧開始数
- 直帰率
- 離脱率
滞在時間が長いページは、ユーザーがサイトを熟読している可能性が高いです。反対に離脱率が高いページは、ユーザーニーズを満たせていないと考えられます。
このように、行動メニューで表示される内容を確認することはサイトを改善する上で重要です。サイトをよりよいものにするために、行動メニューの情報を分析しましょう。
5. コンバージョン
コンバージョンメニューでは、設定した目標の達成状況を確認できます。具体的に確認できる項目には、以下などがあります。
- 目標の完了数
- 目標値
- コンバージョン率
- 目標全体の放棄率
- 各目標の完了数
前述したほかのメニューと同様に、期間を指定したり複数の指標を折れ線グラフで表示させたりすることも可能です。アクセスが集まっているのに目標が達成できていない場合は、コンバージョンを高めるための施策を打ちましょう。
Googleアナリティクスとサーチコンソールを連携する方法
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの両方を使っている場合、GoogleアナリティクスからGoogleサーチコンソールの一部の情報を見ることができます。
設定は非常に簡単で、次の3つのステップでできます。
- プロパティ設定から「Search Consoleを調整」をクリック
- Search Console の設定で「追加」をクリック
- Search Consoleプロパティを選択
プロパティ設定から「Search Consoleを調整」をクリック
左下の管理(歯車のアイコン)からプロパティ→プロパティ設定→Search Consoleを調整をクリックしてください。
Search Console の設定で「追加」をクリック

Search Consoleの設定に遷移するので「追加」をクリック。
Search Consoleプロパティを選択
Search Consoleに移動するので登録されているプロパティを選択。これだけで連携は完了です。
有料版Googleアナリティクスと最新版Googleアナリティクス
冒頭で2020年10月にGoogle Analytics 4が正式にリリースしたことを述べていますが、ここではGoogle Analytics 4よりも1つ前のバージョンについて解説しています。さらには有料版のGoogleアナリティクスもあります。
ここでは複数あるGoogleアナリティクスについてご紹介いたします。
Universal Analytics(UA)
Universal Analytics(ユニバーサルアナリティクス)はGA4の1つ前のものです。本来はGoogle AnalyticsからUniversal Analyticsに名称変更をしているのですが慣習的にGoogle Analyticsの名称が引き継がれています。
将来的には後述するGoogle Analytics 4がスタンダードになるはずですが、2021年5月時点ではGoogle AnalyticsといえばUniversal analyticsのことを意味しています。
Google Analytics 4(GA4)
2020年10月に正式にリリースした最新版のGoogle Analyticsです。
非常に新しい解析ツールで機能も豊富ですが、使い勝手が従来のGAから大きく変わったこと、解説サイトが少ないこと、GAの普及率が非常に高いことからリリースから半年以上経っても利用者はそこまで多くありません。
初期設定の際にGA4にしてしまうとGAに戻せない、使っているGAと連携できるツールがGA4に対応していないなどの問題も普及率が高まらない原因かもしれません。しかし、GAの後継として今までできなかったことができるようになっているため将来的には普及は進むはずです。
Google Analytics360(GA360)
Google Analytics360はいわゆる有料版のGAです。
実は無料版のGAには機能制限があるのですが、月間1000万アクセスという非常に高いものです。普通の規模のサイトではここまでのアクセス数を稼ぐことは難しく、無料版でも十分に対応できます。
大規模のサイトを管理する場合、本当に詳細まで分析したい場合にはGA360を導入するのもよいですが、月間100万円以上のコストがかかります。
Googleアナリティクスについてよくある質問
最後に、Googleアナリティクスについてよくある質問に回答します。
- データの出力方法は?
- ユーザーの追加方法は?
- まずはどの項目のデータを確認すべき?
1. データの出力方法は?
レポートが表示された画面にて、画面右上にある「エクスポート」を選択すると出力できます。出力形式は以下のように複数用意されているため、希望する方法を選択してください。
- Googleスプレッドシート
- Excel(XLSX)
- CSV
2. ユーザーの追加方法は?
Googleアナリティクスにアクセスできるユーザーを増やす方法は、以下のとおりです。
- 設定ページ内にある「アカウントのアクセス管理」を選択
- 画面右上にある青色の追加マークを選択
- 「ユーザーを追加」を選択
- メールアドレスと付与する権限を選択
社内でアナリティクスを共有する際には、上記の方法で設定しましょう。
3. まずはどの項目のデータを確認すべき?
ユーザーメニューのデータを確認することをおすすめします。ユーザーメニューを見れば、サイト訪問者の動向を大まかに把握できるためです。
Googleアナリティクスでは、2つの期間を指定した上でのデータの比較もできます。どの情報から見るべきかわからない場合は、直感的に理解できるユーザーサマリーを見ましょう。
押さえておきたいGoogleアナリティクス用語
Googleアナリティクスではさまざまな用語が出てきますが、特有の用語も多く、意味を誤解してしまうと正しい分析に支障が出ます。
最低限、次の用語の意味は押させておいてください。
ユーザー数
Googleアナリティクスでのユーザー数はユニークユーザー数、アクティブユーザー数と同義です。
ただし、ユーザー数と実際の人の数が一致するとは限りません。1人がパソコンとスマホで閲覧することもあれば、2台のパソコンで閲覧することもあり得ます。この場合にはどちらも2ユーザーとカウントします。反対にパソコンを共有している場合には何人で閲覧しても1ユーザーとカウントされます。
セッション
セッションとはユーザーが訪問した数のことを意味します。一人が時間を置いて2回と訪問することもありますので、この場合には1ユーザー、2セッションとなります。サイト内を回遊し続けた場合には何ページ見ても1セッションとカウントします。
ただし、セッションは次の時にカウントしなおすことになります。
- 30分以上何も操作をしなかった場合
- (回遊中であっても)日付が変わった場合
そのため、ユーザー数とセッションを比較すると必ずセッションの方が多くなります。
ページビュー(PV)
閲覧されたページ数のことをページビュー(PV)といいます。
1日の間に一人が訪問して2ページ閲覧し、時間をおいて再訪問してページを見た場合には1ユーザー、2セッション、3PVとなります。
ランディングページ
ユーザーが最初に閲覧したページのことをランディングページといいます。
多くの場合には検索から流入したページになりますが、広告のリンク先になっているページやリンクを受けているページ、ブックマークしているページなども対象になります。
直帰率と離脱率
非常に似た言葉ですので誤解されやすいのが直帰率と離脱率です。
直帰率は、アクセスしたページを見て他のページを見ずに離脱した割合のことです。1ページしか見ていないので回遊しなかった割合ともいえます。
離脱率はセッションにおける最後の閲覧ページになった割合のことを意味します。どのようなユーザーでも必ず離脱はします。しかし、直帰をするとは限りません。

例えばA、B、Cという3つのページがあったとします。上図のように100人が流入してページAで50人が離脱、ページBで30人が離脱、ページCで20人が離脱した場合の直帰率と離脱率は次のようになります。
直帰率 | 離脱率 | |
ページA | 50% | 50% |
ページB | 0% | 60% |
ページC | 0% | 100% |
ページAは50人は回遊せずに離脱しているので直帰率は50%です(この場合は離脱率も50%)。ページBは50人流入がありますが、この50人は直帰していないのでページBの直帰率は0%、対して30人は離脱しているので30人/50人で60%が離脱率です。ページCは全員が離脱しているので離脱率100%となります。
実際にはページBとページCもランディングページ(最初に訪問したページ)になることがありますので、直帰率が0%になることは少ないですが、直帰率と離脱率をわかりやすく説明するための例だとお考えください。
Googleアナリティクス関連記事
Googleアナリティクスに関する記事をご紹介します。必要な記事をお読みください。
Googleアナリティクスの基礎編
Googleアナリティクスの技術編
- Googleアナリティクスのタグをタグマネージャーで管理する方法
- googleアナリティクスのプロパティ名とは?意味や設定方法を解説
- GoogleアナリティクスのReferral(リファラー)とは何か?確認方法も解説
- コホート分析とは?Googleアナリティクスの見方や活用例を解説
- Googleアナリティクスでトラッキングコードを設置する流れや確認方法を徹底解説
- Googleアナリティクスのログイン方法とログインできない時の対処法
- Googleアナリティクスの「ボットのフィルタリング設定」とは?概要や設定方法
- Googleアナリティクスの「除外するURLクエリパラメータ」の設定を徹底解説
まとめ
