Google検索とYahoo検索の挙動差とは?日本語特有の検索行動を交えて解説
欧米諸国では、Google検索のシェアが8〜9割で推移しており、欧米企業が日本進出時に「日本のWEBマーケティングにおいて、Googleのみを対策すればよい」といった判断ミスに陥りがちです。日本においてもGoogle検索のシェア率が高いことに違いはありませんが、Googleだけではなく、Yahoo!やbingといった検索エンジンも日常的に利用されています。とくに、モバイル検索において、Yahoo検索のシェア率は1割超えで推移しています。
その一方で、日本語は、世界中でみても習得が困難な自然言語と言われています。その背景としては、日本語がひらがな、カタカナ、漢字などと、複数の表記文字で構成されていて、複雑な言語だからです。そして、検索行動においても、欧米諸国と異なる点が多々あります。
そこで、本記事では、欧米企業が日本でSEO対策する際に重要となる、日本で利用される検索エンジンの特徴、日本語を用いた検索行動の2点について解説します。
欧米諸国と日本の検索エンジンのシェア率について
欧米諸国では、Google検索エンジンの利用率が極めて高く、WEBマーケティングでSEO対策が重視されています。とくに、アメリカ合衆国やドイツでは、検索エンジンのうち、Google検索が占めるシェア率が8割から9割と、高い水準で推移しています。
その一方で、日本においても、Google検索エンジンが生活に根付いていて、SEO対策が重要なWEB施策と位置付けられています。そして、2025年12月時点の日本における検索エンジンのシェア率をみると、トップがGoogle(73.52%)、2位がbing(15.62%)、3位がYahoo!(9.05%)と続いています。
| 国別 | 検索エンジンのシェア率(2025年12月) |
| アメリカ合衆国 | Google:84.48%
bing :9.63% Yahoo!:3.02% |
| ドイツ | Google:90.18%
bing :4.79% Yahoo!:1.37% |
| 日本 | Google:73.52%
bing :15.62% Yahoo!:9.05% |
※表は、statcounterで調査したデータを東京SEOメーカーが編集したもの
日本の検索エンジン事情がアメリカやドイツと異なる点としては、bing検索やYahoo検索のシェア率が高めであることが挙げられます。このうち、Yahoo検索のシェア率を国別で比較すると、アメリカとドイツでは1〜3%で推移しているのに対して、日本では9%をマークしています。とくに、日本のモバイル検索においては、Yahoo検索のシェア率が13%に上るなど、無視できない存在となっています。ゆえに、欧米企業が日本でWEBマーケティングを展開するとなると、Yahoo検索に対するSEO対策が不可欠です。
| 国別 | モバイル検索のシェア率(2025年12月) |
| アメリカ合衆国 | Google:92.75%
Yahoo!:2.37% DuckDuckGo:2.27% |
| ドイツ | Google:96.24%
YANDEX:1.31% Ecosia:0.87% |
| 日本 | Google:83.67%
Yahoo!:13.46% bing:0.74% |
※表は、statcounterで調査したデータを東京SEOメーカーが編集したもの
日本のGoogle検索とYahoo検索の違い
Google検索とYahoo検索は、ともにアメリカ発祥のサービスです。ただし、日本のYahoo検索(Yahoo!JAPAN)は、独自のサービスを提供している点が特徴となっています。
そもそも、日本のGoogle検索を運営するグーグル合同会社は、Google LLCとグループ会社の関係を持ちます。一方、Yahoo!JAPANは、ソフトバンクグループのLINEヤフー株式会社によって運営されていて、Yahoo! Inc.と資本関係を持ちません。こうしたことから、Yahoo!JAPANは、独自路線を進む色合いが強くなっています。
▲Yahoo!JAPANは、検索サービスだけでなく、Yahoo!ショッピングやYahoo!オークション、Yahoo!知恵袋など、さまざまな種類の独自コンテンツを提供している。
また、Yahoo検索に限定した話をすると、2010年にGoogleと提携し、Google検索の技術を導入しています。そして、2025年12月現在では、その提携が続いています。したがって、「Google検索の対策をすると、そのままYahoo検索の対策にもつながる」という声も耳にします。Google検索とYahoo検索は、同じ検索アルゴリズムを利用しているため、オーガニック検索(検索順位)には、ほぼ同様のページリンクが表示されます。
しかし、Google検索とYahoo検索には、検索結果の画面(SERPs / サープス)やサジェスト機能などの挙動に、明確な違いがあります。まず、それぞれの検索結果には、下記のような特徴があります。
- Google検索は、検索履歴などでオーガニック検索が変化しやすい
- Yahoo検索では、独自のコンテンツが優先して表示される
- Yahoo検索では、リアルタイム性が反映されやすい
また、こうした特徴の違いから、Yahoo検索のユーザー層は次のようになっています。
- Yahoo検索のボリュームゾーンは、50〜64歳となっています
このほか、Google検索とYahoo検索では、次のような機能に違いがみられます。
- サジェスト機能
- AI機能
検索履歴などでオーガニック検索が変化しやすい【Google検索の特徴】
Google検索の場合、パーソナライズド検索によって、検索ユーザーごとにオーガニック検索が大きく変化します。パーソナライズド検索とは、検索ユーザーの検索履歴、ページの閲覧履歴、位置情報など、個人情報を踏まえて検索結果を表示する機能のことです。この機能によって、検索ユーザーが求めているWEBページを分析して、最適な検索結果を表示しています。
なお、Yahoo検索にもパーソナライズド検索が採用されていますが、検索結果でも独自コンテンツの色合いが目立っています。
独自のコンテンツが優先して表示される【Yahoo検索の特徴】
Yahoo検索の検索結果では、独自のコンテンツが優先して表示される傾向がみられます。そもそも、Yahoo!JAPANの大きな特徴として、さまざまなコンテンツが用意されている点が挙げられます。代表的なサービスとしては、下記のようなものがあります。

▲Yahoo検索の検索結果では、リッチリザルトとしてYahoo!JAPANのコンテンツが表示されるケースが散見される。
リアルタイム性が反映されやすい【Yahoo検索の特徴】
Yahoo!JAPANは、Yahoo!リアルタイム検索と呼ばれる、Xのポストを検索できるサービスを提供しています。さらに、2025年9月に新たな機能として、生成AIがXのトレンド情報を要約する、SNSのバズまとめの提供を開始しています。
このように、Yahoo!JAPANでは、リアルタイムの情報を導入しています。そして、Yahoo検索上でも、リアルタイムの情報が反映されやすくなっています。
50〜64歳がボリュームゾーン【Yahoo検索の特徴】
Yahoo!JAPANのユーザー層をみてみると、男女別、各々年齢別において、幅広く利用されています。そして、ボリュームゾーンとしては、50〜64歳(全体のうち26%)となっています。
| 性別 | 男性:51% 女性:49% |
| 年代別 | 13-29歳:19% 30-39歳:15% 40-49歳:20% 50-64歳:26% 65歳以上:20% |
こうしたことから、シニアや高齢者世代を顧客ターゲットとする企業としては、Yahoo!JAPANの検索エンジンに対する施策の重要性が高いといえます。
サジェスト機能の挙動が異なる
Google検索とYahoo検索のサジェストでは、候補となるキーワードに違いがみられます。そもそも、サジェスト機能とは、検索ボックスにワードを入力した際に、セットで入力されるケースが多いキーワードを予測してピックアップする機能のことです。

▲事例の画像は、Yahoo検索で「箱根駅伝」のキーワードで表示されるサジェストの例(2026年1月2日時点)。
このうち、Yahoo検索のサジェストは、キーワード入力補助機能と呼ばれています。そして、検索結果と同じく、独自のアルゴリズムを採用していて、Yahoo!ニュースやSNSで取り上げられたテーマの関連キーワードが短時間で反映されやすい特徴があります。そのため、Yahoo検索のサジェストは、Google検索と比較して、時事性を表すキーワードの露出率が高くなっています。
つまり、サイトオーナーがYahoo検索のサジェスト対策をする際には、話題を喚起し、ニュースとして取り上げてもらうように働きかけるためにも、下記の施策が効果的です。
- プレスリリースの配信
- SNSアカウントの運用
生成AIの機能に違いがみられる
GoogleとYahooでは、導入される生成AIの機能に違いがみられます。Google検索がチャット型の生成AIを導入していることに対して、Yahoo検索ではYahoo!ショッピングなどの独自コンテンツと連携する生成AIに力を入れています。
| Googleの生成AIの種類 | AIモード、AI Overviews |
| Yahooの生成AIの種類 | AIアシスタント、お買い物AIアシスタント、AI回答機能(Yahoo!知恵袋)など |
このうち、Googleの生成AIには、大規模言語モデル(LLM)としてGeminiが用いられています。
その一方で、Yahooの生成AIは、多様性に富んでいる点が特徴です。たとえば、Yahoo検索のAIアシスタントでは、GoogleのVertex AIと呼ばれるGoogleのAI構築のプラットフォームが利用されています。また、お買い物AIアシスタントには、株式会社マイベストのおすすめ人気ランキングの情報が用いられています。このほか、Yahoo!知恵袋のAI回答機能には、GPT-4とClaude3を組み合わせることで、多様性のある回答文の生成を実現しています。
このように、Yahooの生成AIには、多岐にわたるLLMやデータベースが利用されていて そのため、Yahooの生成AIに対するLLMO対策を講じる際には、自社サイトの露出を高めたいコンテンツに合わせた施策が求められてきます。
日本語特有の検索行動について
日本語を用いた検索行動は、他の自然言語と比較して複雑です。そもそも、日本語は、世界の自然言語のなかでも習得の難易度が高いと言われています。その最大の理由として、表記文字の種類が多い点が挙げられます。
- 日本語には、表記文字の種類が多い
したがって、日本語を用いた検索行動には、次のような特徴があります。
- ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字と、4つの表記文字を組み合わせて検索する
また、日本語の文化として、独特な言い回しや略語が多用されることなどから、下記のような特徴も併せ持ちます。
- 独特な略語で検索する
- 複数の単語を区切って検索する
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ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字と、4つの表記文字を組み合わせて検索する
日本では、複数の表記文字を組み合わせて検索されます。
まず、日本語の文字表記は、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字の4つの種類に分かれます。そして、日本語を活字で表現する際には、主に、ひらがな、カタカナ、漢字の3つの表記を組み合わせて文章を作ります。検索クエリにおいても同様です。たとえば、「果物のいちご」を指す際には、下記の3種の表記に分かれます。
- いちご(ひらがな)
- イチゴ(カタカナ)
- 苺(漢字)
それぞれの検索結果や検索ボリュームをみてみると、下記のような違いがみられます。
| 検索クエリ | 検索結果と検索ボリューム |
| いちご | 検索回数:165,000
検索結果:いちご販売のECページ / いちご狩りの案内ページ / 解説記事 |
| イチゴ | 検索回数:165,000
検索結果:いちご販売のECページ / お笑いタレントの紹介ページ / 解説記事 |
| 苺 | 検索回数:165,000
検索結果:いちご販売のECページ / 解説記事 |
※検索ボリュームは2025年11月単月のもので、検索結果は2026年1月時点のもの
まず、検索ボリュームをみてみると、検索クエリごとに数値の差がさほどありません。この理由は、検索エンジン側で「いちご」「イチゴ」「苺」がほぼ同じ意味(似た意味)の単語と捉えて、それぞれの検索回数を合算しているためです。
ただし、オーガニック検索では、若干のズレが生じています。まず、共通している点をみると、いちごを販売するECページの露出割合が高いことが挙げられます。これは、すべての検索クエリに「いちごを購入したい」という検索意図が含まれるためです。
その一方で、「いちご」の結果では、いちご狩りサービスの案内ページが上位表示されています。この理由は、サービス名として「いちご狩り」と表記することが多数はを占めていることから、ひらがな表記の検索クエリでは上位に表示されやすくなっているものと推測されます。

▲実際に「苺狩り」のキーワードで検索すると、「もしかして:いちご狩り」と、表記ゆれの指摘が表示される。
また、「イチゴ」では、お笑いコンビのイチゴ(吉本興業所属)のプロフィール紹介ページがトップで表示されています。このように、日本語には、同じ発音でも、表記文字が変わることで意味が変わる単語が多々あります。そのため、日本語のキーワードを狙う際には、もっとも適切な文字表記を用いることが大切です。
独特な略語で検索する
日本では、独特な略語で検索されるケースが多々あります。代表的な例としては、下記のような単語が挙げられます。
- スマートフォン(スマホ)
- コンビニエンスストア(コンビニ)
- アルバイト(バイト)
そして、それぞれの検索ボリュームをみてみると、次のようになっています。
| 検索クエリ | 検索ボリューム |
| コンビニ | 24,900,000 |
| コンビニエンスストア | 5,000,000 |
| バイト | 201,000 |
| アルバイト | 90,500 |
| スマホ | 368,000 |
| スマートフォン | 74,000 |
※検索ボリュームの数値は、2025年11月単月のもの
この点においては、英語やドイツ語でも同様の傾向がみられますが、いずれの単語においても、略語の検索ニーズが高いことがわかります。つまり、日本語のキーワード対策するうえでも、親しまれている略語を抑えることが大切ということです。
複数の単語を区切って検索する
日本では、検索する際に、単語ごとにスペース区切り、複数のキーワードを組み合わせて検索する文化が根付いています。さらに、複合キーワードの検索ニーズが高い傾向がみられます。そして、スペースを用いた検索文化は、英語でも共通したことがいえます。たとえば、「パンのレシピを知りたい」ときに、日本語と英語では下記の要領で単語を区切って検索します。
- 「パン レシピ」(日本語検索)
- 「bread recipes」(英語検索)
その一方で、ドイツ語の場合は、1つの長い単語として扱われるケースが多々あります。「パンのレシピを知りたい」ときの例を挙げると、ドイツ語では下記のように検索されます。
- 「Brotrezepte」(ドイツ語検索)
このケースでは、「Brotrezepte」という、1つのキーワードが対策されることになります。しかし、日本語のSEOでは、「パン」と「レシピ」の2つのキーワードを対策する必要があるということです。このように、自然言語の特徴によっては、キーワード対策に注意が必要となる場合があります。
Google検索とYahoo検索の違いのよくある質問
Google検索とYahoo検索の違いに関する、よくある質問をまとめています。
Q:日本では、どのような検索エンジンが使われていますか?
Answer)2025年12月における、日本の検索エンジンのシェア率は、Googleがトップ(73.52%)、bingが2位(15.62%)、Yahoo!が3位(9.05%%)と続いています。
Q:日本では、Yahoo検索のSEO対策が必須ですか?
Answer)日本の検索エンジン市場では、Yahoo検索が1割近くのシェア率で推移しています。とくに、Yahoo検索のシェア率においては、アメリカ合衆国で3%程度、ドイツで1%程度となっています。そのため、欧米企業が日本でWEBマーケティングを実施する際に、Yahoo検索の対策を軽視しがちですので注意してください。
Q:Yahoo検索のSEO対策でもっとも重要なこととは?
Answer)Yahoo検索とGoogle検索の違いを認識して、自社の目的に合わせた施策を実施することが大切です。
そもそも、Yahoo!JAPANは、多数の独自コンテンツを発信しています。そして、Yahoo検索とコンテンツを連動している点が大きな特徴となっています。一例としては、ECサイトのオーナーであれば、Yahoo!ショッピングをうまく活用して自社商品の露出を高める施策が挙げられます。
Q:日本語のSEO対策がうまくいかないときは?
Answer)海外SEO対策に強みを持つWEBマーケティングの専門会社に相談してください。
東京SEOメーカーは、日本で活動するSEO対策の専門サービスを提供しています。これまでに、国内外を問わず、2,000社以上の企業のWEBマーケティングの支援サービスを提供してきました。とくに、海外SEOを強みとしていて、海外企業が日本進出を目指す際のサポート実績も多数有しています。まずは、下記リンク先のページよりお問い合わせください。
まとめ
日本では、Google検索のほか、Yahoo検索やbingが普及しています。このうち、Yahoo検索は、日本のインターネット黎明期から親しまれていたことから、2025年時点においても、1割程度のシェア率で推移しています。さらに、モバイル検索においても存在感を示しています。また、日本語は複数の表記文字で構成されていて、検索行動を複雑化しています。こうした日本文化を把握することは、欧米諸国の企業が日本でWEBマーケティングを成功させるうえで重要なポイントです。





