ホームセンターのWEB戦略についてSEO対策を中心に解説
1973年にホームセンターが誕生して以来、その市場規模と店舗数は拡大を続けてきました。そして、2000年代に突入すると、ホームセンターの売上高は横ばいが続き、堅調に推移を続けてきました。その一方で、ホームセンターの店舗数は増え続けていきました。この状況は、市場が成熟して需要が満たされているものの、供給側のみが増加していっていることを意味しています。つまり、ホームセンター市場では、競争が激しくなっているということです。
そこで、ホームセンターとしては、自社店舗の顧客を確保するために、他店舗との差別化を図ることが不可欠です。そして、その差別化したポイントを自社サイトなどでアピールしていくことが重要となります。そこで、SEO対策に取り組み、自社サイトの露出を高める施策が求められてきます。
ホームセンターのSEO対策について解説します。ホームセンターの実店舗、ECサイトの集客強化を図る際には、本記事を参考にしてください。
ホームセンターがSEO対策すべき理由
ホームセンターの市場規模は、堅調に推移しています。ただし、市場が成熟しているにもかかわらず、2024年時点においてもホームセンターの店舗数が増え続けています。つまり、ホームセンター同士で顧客の奪い合いが激化しているということです。そのため、ホームセンターの運営事業者としては、SEO対策などで集客力を高めることが重要になります。
コロナ禍の特需が去ったものの、2024年のホームセンター市場は前年超えに
一般社団法人日本DIY・ホームセンター協会の調査によると、2024年時点でホームセンターの市場規模が4兆180億円、店舗数が5,020件だったとのことです。
| 集計時期 | ホームセンターの売上高 | ホームセンターの店舗数 |
| 2019年 | 3兆9,890億円 | 4,810店舗 |
| 2020年 | 4兆2,680億円 | 4,860店舗 |
| 2021年 | 4兆760億円 | 4,890店舗 |
| 2022年 | 4兆150億円 | 4,920店舗 |
| 2023年 | 3兆9,750億円 | 4,970店舗 |
| 2024年 | 4兆180億円 | 5,020店舗 |
近年の動きをみると、新型コロナウイルス感染症が本格的に流行した2020年に市場が大きく拡大しています。この理由は、マスクや除菌剤、アクリル板といった、コロナ対策用品のニーズが高まったためです。また、巣ごもり需要によって、DIY用品が伸びたことも後押しした格好となりました。その後、コロナ特需が過ぎ去り、やや市場が低迷したものの、2024年には前年超えの結果でした。
ホームセンター業界では、競合性が高まっている
ホームセンター市場の長期的な動きをみると、市場の競合性が高まっていることが読み取れます。

上記の図のとおり、ホームセンターが誕生し1973年から2000年までは、売上高と店舗数が比例して伸びています。しかし、2000年以降は、店舗数は増え続けていますが、売上高は横ばいで推移しています。つまり、ホームセンターの市場は、すでに成熟しており、業界内では顧客の奪い合いがはじまっているということです。
ホームセンター向けのSEOキーワードの例
ホームセンターの店舗サイトには、取り扱い商品や地域キーワードを設定してください。
関連記事:SEOキーワードの選び方とは
※本項目で記載する月間検索件数は、2025年10月単体のもの。また、検索結果(SERPs)は、2025年11月調べで、原則として位置情報が東京都内のものです。
ホームセンターのメインキーワード
ホームセンターでは、主に日用品や住宅設備に関連する商品が販売されています。そして、このジャンルの商品の購入を検討している人は、下記のキーワードを検索して、ホームセンターの情報を探します。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| ホームセンター | 検索件数:3,350,000
検索結果:ECページ / ホームセンターの案内ページ |
検索結果には、ECページとホームセンターの案内ページが並んでいます。ECページの配信元をみてみると、ホームセンターの公式ECサイトとなっています。そのため、実質的には、1ページのすべての枠がホームセンターの店舗サイトで埋まっている状況です。具体的には、カインズやコーナンといったECページ、ホームセンターバローやグッディなどの店舗の案内ページがランクインしています。
商品カテゴリ
ホームセンターに買い物に行く場合、すでに購入する商品を事前に決めているケースが多々あります。そこで、検索ユーザーは、商品のジャンル名をキーワードとして入力します。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| 雑貨 | 検索件数:246,000
検索結果:ECページ / 雑貨用品の案内ページ |
| diy | 検索件数:40,500
検索結果:ECページ / 解説記事 / DIYサポートサービスの案内ページ |
| キッチン用品 | 検索件数:18,100
検索結果:ECページ / キッチン用品の案内ページ / 比較・ランキング記事 |
| 日用品 | 検索件数:22,200
検索結果:ECページ / 雑貨用品の案内ページ |
| 園芸用品 | 検索件数:6,600
検索結果:ECページ / 日用品の案内ページ |
検索結果では、ECページがもっとも目立ち、次いで、それぞれの商品の案内ページが上位表示されています。ECページと商品案内ページの配信元をみてみると、指定キーワードの商品に特化した店舗サイトの露出割合が高い傾向がみられました。そんななか、コメリやカインズのECサイトの姿がみられました。事例のキーワードの場合、該当する商品を扱う小売事業者が多岐に渡るため、ホームセンターとしては競合性が高い検索クエリといえます。
取り扱い商品
ホームセンターでは、さまざまなジャンルの商品が販売されています。なかには、段ボールや米袋といった、特殊な商品が取り揃えられています。そして、このように入手経路が限られる商品を求めて、ホームセンターが利用されるケースが多々あります。ゆえに、検索ユーザーは、具体的な商品名をキーワードに用いることもあります。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| ダンボール ホームセンター | 検索件数:4,400
検索結果:ECページ / 解説記事 |
| 米袋 ホームセンター | 検索件数:2,900
検索結果:ECページ / 解説記事 |
| 洗面台 安い ホームセンター | 検索件数:2,400
検索結果:ECページ / 解説記事 |
| 介護 用品 ホームセンター | 検索件数:1,900
検索結果:ECページ |
| 発泡スチロール ホームセンター | 検索件数:1,900
検索結果:ECページ / 解説記事 |
| 物置 ホームセンター | 検索件数:1,600
検索結果:ECページ / 解説記事 |
事例のキーワードでは、ホームセンターを指定しています。そのため、ホームセンターの店舗サイトが配信する記事が上位枠の大半を占めています。たとえば、「ダンボール ホームセンター」のキーワードでは、カインズ、コーナン、DCMと、さまざまなホームセンターのECサイトがランクインしています。
そんななか、「介護 用品 ホームセンター」では、ビバホームのECページが上位表示しています。内容は、単純なリストページではなく、タイトルタグを「介護用品のホームセンターおすすめ商品特集!」とし、介護時に役立つ商品を紹介する企画となっています。そして、紹介する商品の決済ページの内部リンクを設置するテクニックを使っています。このように、ECサイト内で検索ユーザーの目を引く企画記事を作成すると、SEO評価が高まり上位表示しやすいサイトに育っていきます。
ホームセンターが立地する地域キーワード
ホームセンターに買い物に行くとなると、自身の生活圏内に店舗が立地していることが前提条件となります。そのため、検索ユーザーは、地域キーワードを交えてホームセンターを探します。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| 池袋 ホームセンター | 検索件数:2,900
検索結果:まとめページ |
| ホームセンター 札幌 | 検索件数:1,900
検索結果:まとめページ / ホームセンターの案内ページ |
| ホームセンター 名古屋 | 検索件数:1,900
検索結果:ホームセンターの案内ページ / まとめページ |
| ホームセンター 沖縄 | 検索件数:1,300
検索結果:ホームセンターの案内ページ / まとめページ |
| ホームセンター 松戸 | 検索件数:1,000
検索結果:ホームセンターの案内ページ / まとめページ |
検索結果は、地域によって偏りがあるものの、ホームセンターの案内ページ、まとめページなどが上位に表示されています。また、都市部と地方のキーワードを問わず、比較的、均等な検索ニーズをみせています。
事例キーワードのうち、「ホームセンター 沖縄」をみると、全国展開するホームセンターの案内ページが並ぶなか、メイクマンやホームセンターさくもとのように、沖縄県内で営業する地域密着型のホームセンターの姿がみられました。とくに、メイクマンは、県内では知名度が高いホームセンターです。その知名度の高さは、下記のように指名検索されていることからもうかがえます。
| キーワード | 月間検索件数と検索結果の特徴 |
| メイクマン 沖縄 | 検索件数:1,000
検索結果:ホームセンターの案内ページ / SNSページ |
この結果からは、地域に根付いて営業するホームセンターほど、地域キーワードを設定することの重要性を示しています。ただし、地域によっては、すべての上位枠がポータルサイトのまとめページやランキング記事で埋まっているケースもみられます。そのため、店舗が置かれた環境によっては、ポータルサイトへの店舗情報の掲載を視野に入れて、WEB施策を練ることが推奨されます。
ホームセンターで効果的なWEB集客の手法
ホームセンターに集客するうえでは、下記のようなWEB施策が効果的です。
- LLMO対策で生成AIユーザーにリーチする
- MEO対策で検索マップに店舗情報を載せる【実店舗販売の場合】
- 地域キーワード対策で、ポータルサイトに店舗情報を掲載する【実店舗販売の場合】
- データベース型サイトを導入する【EC販売の場合】
LLMO対策で生成AIユーザーにリーチする
LLMO対策を通じて、生成AIのユーザーに自社店舗の存在をアピールできます。
LLMO対策とは、大規模言語モデル(LLM)に自社サイトを最適化させるテクニックを指します。そして、LLMが搭載された生成AIが回答テキストを生成する際に、自社サイトのコンテンツを引用することを促します。
2022年末にChatGPTが世に出現して以降、生成AIの利用者が爆発的に増加していきました。それに対抗する格好で、Google検索エンジンにも、「AIの概要」や「AIモード」といった生成AI機能が追加されています。ゆえに、今後のWEBマーケティングには、生成AIの対策が不可欠です。そこで、今後は、SEO対策とLLMO対策の両軸でWEB施策を展開することが推奨されています。
MEO対策で検索マップに店舗情報を載せる【実店舗販売の場合】
実店舗に集客するうえでは、MEO対策が欠かせません。
MEO対策とは、検索マップに店舗情報を掲載し、その露出を高める施策を指します。具体的な実務作業としては、Googleビジネスプロフィールと呼ばれるWEBツールを活用して、Googleマップに店舗の基本情報を登録することになります。そして、一般的には、WEBサイトに対する地域キーワードとセットで運用されます。こうした取り組みのことをローカルSEOといいます。
地域キーワード対策で、ポータルサイトに店舗情報を掲載する【実店舗販売の場合】
「ホームセンター ○○市」の要領で地域キーワードで検索すると、1ページ目の上位枠がポータルサイトのまとめページに占められているケースがあります。そこで、地域キーワード対策として、店舗情報をポータルサイトに掲載するといった施策が挙げられます。ホームセンターの店舗情報を扱うポータルサイトには、次のようなものがあります。
このうち、トクバイでは、チラシ情報を掲載できます。セール時など、売り込みたい商品がある場合に役立つメディアとなっています。
データベース型サイトを導入する【EC販売の場合】
ホームセンターで販売する各種用品をEC販売する場合は、データベース型サイトを導入してください。
データベース型サイトとは、データベースに入力した情報をもとにして、自動でWEBページを生成する仕組みのサイトを指します。ECサイトの場合、販売する商品点数に応じてページ数が増えていく性質を持つことから、膨大なページ数のサイトに仕上がりがちです。そこで、データベース型サイトを導入することで、サイト管理の手間を大幅に軽減できます。>>東京SEOメーカーの大規模・データベース型サイトの構築サービス
ホームセンターにおけるSEO対策のよくある質問
ホームセンターのSEO対策に関する、よくある質問をまとめています。
Q:ホームセンターに集客するためには、どのようなSEO対策の施策が求められますか?
Answer)商品を販売する手法によって、優先すべき施策が異なります。まず、実店舗で商品を販売する場合は、ローカルSEOが重要です。具体的には、MEO対策と自社サイトに対する地域キーワードの2つが挙げられます。
一方、EC販売の場合は、SEO内部対策の優先度が上がります。ECサイトは大規模なサイトになりがちです。ですので、サイト内部を整理する作業が重要となるためです。
Q:ホームセンターのWEB集客がうまくいかないときは?
Answer)SEO対策の専門会社に相談してください。
東京SEOメーカーは、2,000社以上の企業のWEB施策を支援してきました。ホームセンターにおいて大切となる、ローカルSEOやSEO内部対策においても、多数の成功事例を有しています。まずは下記フォームより、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
ホームセンターは、1970年代に初めて国内で誕生しました。その後、右肩上がりで市場規模と店舗数が増えていくことになります。しかし、2000年代には、ホームセンターの売上高がピークに達し、堅調に推移していくことになります。ホームセンターに対するニーズが膠着するなかで、業界内では顧客の奪い合いが激化していきました。このような状況下では、ホームセンターの運営事業者には、集客を高めるマーケティング施策が求められます。とくに、WEB施策の軸になるSEO対策をしっかりと抑えておくことがポイントになります。




