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トレイリングスラッシュとは?URL末尾のスラッシュのありとなしの違いとSEOへの影響を解説

トレイリングスラッシュとは?URL末尾のスラッシュのありとなしの違いとSEOへの影響を解説トレイリングスラッシュとは、URLの末尾にある/(スラッシュ)のことです。トレイリングスラッシュの有り無しは、ブラウザでサイトを閲覧する限りでは見た目に相違はありません。ですが、表示されている画面は同じでも、ロボットがデータを読み込んでいく処理過程が異なります。

また、SEOへの影響も見逃せません。コンテンツ内容が同一でトレイリングスラッシュの有無が混在したURLが複数あると、重複コンテンツと見なされる恐れがあります。もしこのようなページが存在しているなら、URL正規化で統一してください。
 

関連記事:URLとは? 意味や構成要素をわかりやすく解説

 

SEOコンサルタントこの記事では、トレイリングスラッシュの有無による違いやSEOへの影響について解説しています。トレイリングスラッシュの有無を統一する理由がわかり、サイトが正しい評価を受けるためのヒントになるはずです。

 

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URL末尾の「/(スラッシュ)」の有無の違い

トレイリングスラッシュの有無によるサーバー上の処理は、URLがドメインのみの場合とサブディレクトリを含むものとで異なります。URLがドメイン名のみの場合、末尾スラッシュがなくてもあるものとして処理します。

ドメイン名のみのURL サーバー上の処理
  1. http://www.exsample.com/
  2. http://www.exsample.com
  3. https://www.exsample.com
  4. https://www/exsample.com/
1と2は同一、3と4は同一

(URLがトップドメインだけの場合、末尾スラッシュありとして処理する)

 

一方、URLにサブディレクトリを含む場合は、トレイリングスラッシュの有無で処理の仕方が変わります。

サブディレクトリを含むURL サーバー上の処理
https://www.exsample.com/test1 test1というファイルをリクエスト
https://www.exsample.com/test1/ test1ディレクトリ内のファイルをリクエスト

後者の場合、ファイルが指定されていないときはindex.htmlを表示します。ですが、同じディレクトリ内にindex.cgiやindex.phpなどが存在しているときは、優先して表示するファイルを指定してください。

 

優先表示するファイルを指定するときは、.htaccessで次のように記述します。

DirectoryIndex index.html index.cgi index.php index.shtml

 

表示するファイルは、最初に記述したファイル名から優先します。実際に記述するときは、必ず最後に1行空けてください。保存するときのファイル名は.htaccessです。

 

参考:Googleジョンミュラー氏がTwitterで 「trailing slashes on URLs」について以下のような見解を述べて助けてくれています。

URL末尾スラッシュの必要性

サブディレクトリにおけるトレイリングスラッシュは有無によって処理が違いますが、深刻にとらえる必要はありません。

本来トレイリングスラッシュを含むURLを、スラッシュのないURLとしてリクエストしても、サーバーが自動的にスラッシュのあるURLへリダイレクトするためです。ただし、サーバー上の設定が、トレイリングスラッシュのないURLをあるものとして処理する場合に限ります。ですから、事前にサーバーの設定を確認してください。

また、リダイレクト処理によって、ページの表示速度はわずかながらにも遅れます。その点を考慮して、URLはトレイリングスラッシュを含めるようおすすめします。

参考:URL 末尾のスラッシュについて|Google検索セントラル

 

トレイリングスラッシュによるSEOへの影響

トレイリングスラッシュがSEOに与える影響として、考えられるのは3つです。

 

  • ユーザビリティの低下
  • 重複コンテンツ
  • ページの評価が分散される

 

以下、URLの状態とコンテンツの内容がもたらすSEOへの影響を表にしました。

URLの状態 コンテンツの内容 SEOへの影響
 

トレイリングスラッシュの有無が混在している

異なる ユーザビリティの低下
同一 重複コンテンツ
同一 ページの評価が分散される

 

ユーザビリティの低下

トレイリングスラッシュの有無によって違うコンテンツが表示されてしまうと懸念されるのは、ユーザビリティの低下です。

例えば、URLのトレイリングスラッシュの有無によって、2つの異なるコンテンツが表示されるとします。検索エンジンにとって技術的な問題はありませんが、ユーザーは戸惑います。

同じ包装紙を使用している商品の中身がそれぞれ異なっているのに、見分ける方法が小さなシールやテープの貼り方しかないようなものです。ユーザーファーストを掲げるSEOにおいて、このような状態はふさわしくありません。

 

重複コンテンツ

コンテンツ内容が同じでも、トレイリングスラッシュの混在するURLが複数あると、重複コンテンツと見なされる恐れがあります。必ずしもペナルティを受けるというわけではありませんが、URLを統一してリスクを回避すべきです。

サイトマップに正規URLを記述することで重複コンテンツの対策もできますが、これについては後述します。

 

ページの評価が分散される

コンテンツ内容が同一でURLが異なっている場合、重複コンテンツのリスク以外にも、ページの評価が分散されてしまう恐れがあります。

これは検索エンジンがそれぞれ個別のURLとして処理するためですが、SEOの観点からいえばトレイリングスラッシュのあるURLに評価を集中させることを推奨します。

こうしたページがサイトに存在しているなら、トレイリングスラッシュのあるURLへ統一して評価の分散を防いでください。

 

正規URLをサイトマップに記述する理由

サイトマップに記述するURLは必ず正規URLにしてください。これについて、Googleが公式に発信しています。

サイトの各ページについて正規 URL を選択し、それらをサイトマップで送信します。サイトマップに含まれるすべてのページが正規ページとして提示されるので、Google は、コンテンツの類似性に基づいて、どのページが重複しているか(重複ページがあるかどうか)を判断することになります。

サイトマップで指定した URL が正規版と見なされる保証はありませんが、サイトマップを使用すると、大規模なサイトでも正規 URL を簡単に定義できます。また、ご自分がサイトのどのページを最も重要と考えているかを Google に伝えるために役立ちます。

サイトマップには、正規ページ以外のページを含めないでください。サイトマップを使用する場合は、正規 URL のみをサイトマップに指定します。

参考:重複しているページの適切な正規 URL を Google が選択できるようにする

 

URL正規化で末尾スラッシュの有無を統一する

URLにトレイリングスラッシュの有無が混在している場合、サーバーで自動的に処理されるため問題ありませんが完全ではないのでURL正規化で統一してください。重複コンテンツのリスクを回避して、ユーザーの利便性向上にもつながります。また、正規化したあとは正しく実行できているか、Google Search Console のURL検査から確認してください。

おすすめ記事:ドメインやURL正規化の方法(リダイレクトやcanonicalカノニカル設定)と期待できるSEO効果を解説

正規化以外にも、重複コンテンツを避ける方法があります。以下、Googleが示している重複コンテンツを避けるための方法です。

 

  1. 301 を使用する
  2. 一貫性を保つ
  3. トップレベル ドメインを使用する
  4. シンジケーションは注意して行う
  5. 定型文の繰り返しをできるだけ少なくする
  6. スタブを公開しないようにする
  7. コンテンツ管理システムについて理解する
  8. 類似するコンテンツをできるだけ少なくする

参考:重複コンテンツの作成を避けるGoogle検索セントラル

 

サーバーのリダイレクト設定を確認する

サーバーのリダイレクト設定を確認します。末尾スラッシュの有無にかかわらず、通常はサーバーが自動的に処理するため問題ありません。ですが、サーバーがリダイレクトをおこなわない設定の場合、正しくサイトを表示できません。

ユーザーが快適に閲覧できるサイトであるためにも、必ずサーバーのリダイレクト設定を確認してください。

 

リダイレクトを使用する

URLが重複しているときは、リダイレクトでURLを統一します。リダイレクトする方法は2つです。

 

  • 301リダイレクト
  • canonical

 

これらは異なるURLが複数存在するときに1つのURLに統一できるため、重複コンテンツやページ評価の分散を防ぐのに役立ちます。ただし、301リダイレクトは.htaccessファイルに対応したサーバーでのみ使えます。サーバーが.htaccessに対応していないときは、canonicalを使用してください。

おすすめ記事:リダイレクト(redirect)の意味とは?目的やSEOで必要な場面・設定方法を解説

まとめ

SEOコンサルタントトレイリングスラッシュとは、URLの末尾にある/(スラッシュ)のことです。トレイリングスラッシュは有無によってサーバー上の処理過程が異なりますが、閲覧する限りでは特に問題ありません。ですが、トレイリングスラッシュの有無が混在しているURLは、表示するコンテンツの内容によっては重複コンテンツと見なされます。また、閲覧するユーザーに混乱をきたす可能性も考えると、URLは統一すべきです。URLの統一には301リダイレクト、もしくはcanonicalを使用してください。トレイリングスラッシュの有無による問題はほとんどなく、通常はサーバーが自動で処理します。しかし、完全とはいいがたく、ページの表示速度に営業がある事などを考えると、URLにはトレイリングスラッシュを含めるよう統一することを推奨します。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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