見出しとは?SEOにおける重要性や実例を踏まえた記述方法など解説
GoogleはSEOの基本方針として「検索エンジンがコンテンツを理解しやすくすること」の重要性を挙げており、見出しはそのための重要な構造情報として活用されています。さらに、WebAIMが1,539人を対象とした調査では、長いWEBページ内の情報を探す際に71.6%のユーザーが見出しを利用していると報告されています。
つまり、見出しタグはSEO対策だけでなく、ユーザーの利便性にも大きくかかわる要素です。そこで、見出しタグの基本からSEO効果、読まれる見出しの作り方など分かりやすく解説します。
見出しの作り方については、こちらの動画でも解説しています。
見出しタグとは?
見出しタグとは、WEBページのコンテンツに階層を持たせるためのHTML要素のことです。h1からh6までの6段階が存在し、h1が大見出しを表し、数字が大きくなるにつれて重要度が下がる小見出しとして機能します。hタグは本のタイトルや章、節のように働くため、ユーザーはページの内容を理解しやすくなります。また、検索エンジンに対しても、情報の構造や重要なトピックについて正しく伝える役割があります。
見出しタグのSEO・AIO効果
見出しタグを設定することで、検索エンジンはページの内容を理解しやすくなります。また、近年はAI検索が普及してきましたが、見出しタグはAIにとっても情報を理解する重要な手がかりです。そこでここでは、見出しタグがSEO・AIOに与える影響を解説します。
ページのテーマを伝える
検索エンジンのクローラーがWEBページを巡回する際、ページ内のすべての情報を均等に読み込むわけではありません。見出しタグの情報を基準にこの記事の内容を把握します。
具体的には、h1を読み込むときには「これがページのメインテーマである」と解釈し、h2やh3では「テーマのどのようなトピックが含まれているか」を解析します。このように、見出しタグはページテーマを正しく評価・分類する役割があります。
キーワードの関連付け
見出しタグにキーワードを含めることで、検索エンジンは「このページは検索クエリと関連している」と判断します。このように、h2やh3などの見出しにあるキーワードは、検索クエリとの関連性を伝える重要な要素です。
AIによる情報抽出
AIはユーザーの質問に対する答えをページの中から直接探します。そして、AIがWEBページから正確な情報を抽出する際に、見出しタグによって整理された構造が役立ちます。
見出しを使って関連する情報をグループ化しておくことで、AIはどのセクションに何が書かれているかをスムーズに理解できます。結果としてAI検索で、自社ページが適切な回答として採用されやすくなります。
見出しタグの設定ポイント
見出しタグを設定する際、ユーザーと検索エンジンに正しく情報を認識してもらうよう、設定ルールを守らなければいけません。そこで、見出しタグの設定ポイントをお伝えします。
h1はページに1つ
h1タグはページ全体のテーマを示す役割があります。本に例えるならタイトルのようなもので、ページの階層のもっとも上位に位置づけられ、原則として1ページにつき1つだけ使用します。このようにh1をすべての見出しの起点として先頭に配置することで、検索エンジンやAIに対して、コンテンツのトピックを正しく伝えることができます。
悪い例.
1つのページの中に「h1:おすすめの家電」と「h1:人気の冷蔵庫」のように、異なる大見出しが2つ以上で存在
親から子へ順番に入れ子
大きなテーマ(h2)の中に詳細なテーマ(h3)を順番に含めて情報を整理します。具体的には、ページ全体の主題であるh1タグの下に大きなテーマとしてh2タグを置きます。
例えば「野菜(h1)」という大枠の中に「根菜(h2)」や「葉物野菜(h2)」があり、さらに「根菜」の項目の中に「にんじん(h3)」が含まれるように設定します。このとき、h2の次にh4を使うなど階層の順番を飛ばすことは避けてください。正しい順番で入れ子にすることで、ユーザーと検索エンジンに対して内容を正しく伝えることができます。
正しい例.
h2:根菜
h3:にんじん
h4からは予備のタグ
h4、h5、h6といったh4以降のタグは、h3の話題を細分化するために使用します。例えば、料理のレシピ記事において「材料(h3)」という項目の下に、「ソース用(h4)」や「生地用(h4)」と細かく分けます。
しかし、一般的なページでここまで話が枝分かれすることは少ないため、h4以降はSEOの観点からも重要度が低くなります。そのため、基本的にはh1~h3で情報を整理し、h4以降は予備として使うようにしてください。
読んでもらえる見出しの作り方
どれだけ質の高いコンテンツを書いても、見出しが魅力的でなければユーザーは本文を読んでくれません。見出しタグには、記事の内容を整理するだけでなく、続きを読みたくなるように思わせる役割があります。そこで、ユーザーに読んでもらえる見出しタグの作り方を解説します。
ベネフィットを含める
見出しにベネフィットを含めることは、興味を惹きつけ、続きを読みたいと思わせるための効果的です。
例えば「オーブンの予熱機能」といった単なる事実だけを見出しにするより、「それがユーザーにとってどう役立つのか」を表すように変えた方が適切です。「オーブンの予備熱」なら、「予熱機能で料理の時間を短縮する」という具体的なメリットへと変換します。ユーザーが抱える願望に直接響く言葉を見出しに入れることで、必要な情報がここにあると感じさせることができます。
検索意図に答える
ユーザーが何を知りたくて検索したのかを想定し、その答えがこの記事に書かれていることを見出しで示すようにしてください。
例えば「ログハウス+建て方」と検索した人は具体的な手順を知りたがっているため、「ログハウスを立てるのに必要な材料」「ログハウスを建てる5つの手順」と書いた方が、ユーザーに読んでもらいやすくなります。
簡潔に書く
見出しは簡潔に書く必要があります。ユーザーはページを流し読みする傾向があり、自分に必要な情報があるかを判断するためです。また、長い見出しはユーザーの利便性を損なうだけでなく、検索エンジンにとっても理解が難しくなります。そのため、「〜について」や「〜の概要」といった不要な言葉は省き、要点を端的に伝えてください。
見出しタグの実例
見出しタグの役割やポイントを理解したところで、実際にどのような構成を作ればよいのか、具体的な2つのケースを例に挙げて解説します。
例1.DIYで家具を組み立てる方法
「DIYで家具を組み立てる方法」というテーマでページをつくる場合であれば、「必要な準備」「実際の手順」「トラブル対策」というユーザーがとる行動の順番に沿って構成するなどのことが考えられます。具体的には、次のようなタグ設定です。
- h1:DIYで家具を組み立てる方法
h2:家具を組み立てる前に準備するもの
h3:必要な工具
h3:作業スペースの確保
- h2:具を組み立てる手順
h3:部品を確認する
h3:フレームを組み立てる
h3:棚板や扉を取り付ける
- h2:家具組み立てでよくある失敗と対策
h3:ネジの締めすぎ
h3:部品の向きを間違える
- h2:DIYで家具を組み立てる際の注意点
h3:安全対策を徹底する
h3:二人で作業した方がよいケース
h2:まとめ
このようにh2やh3の見出しを確認するだけで、その箇所に何が書かれているのかを把握できるよう記述することが大切です。また、「準備 → 実践 → 失敗対策」と、読者が実際にDIYを行う流れに沿ってh2を配置しているため、必要な情報へ迷わずたどり着けます。
城山ハイキングのおすすめコース
次に「城山ハイキングのおすすめコース」というテーマで記事をつくると仮定します。ハイキングでは、ユーザーによって「本格的に登りたい人」もいれば「子どもと一緒に歩きたい人」もいます。
そのため、h2で「初心者向け」「家族連れ向け」とターゲット別にコースを分け、自分にぴったりの情報がどこにあるかがわかるようにh2で整理しています。下記で確認してみてください。
- h2: 城山ハイキングコースの基本情報
h3: 城山の所在地とアクセス方法
h3: ハイキングに適した季節
h3: 所要時間と難易度
- h2: 初心者におすすめの城山ハイキングコース
h3: 登山口から山頂までのルート
h3: コース途中の見どころ
h3: 山頂から楽しめる景色
- h2: 家族連れにおすすめの城山ハイキングコース
h3: 子どもでも歩きやすいルート
h3: 休憩スポットとトイレ情報
h3: ピクニックにおすすめの場所
- h2: 城山ハイキングを楽しむための持ち物
h3: 必須の持ち物
h3: あると便利なアイテム
h3: 季節ごとの服装のポイント
- h2: 城山ハイキングで注意したいポイント
h3: 天候の確認方法
h3: 野生動物への対策
h3: 安全に下山するためのコツ
h2: まとめ
DIYの例が行動手順に沿った並び順であるのに対し、このハイキングの例は「ユーザーの目的別 → 必要な準備」のように、段階的に情報が深まる形にしています。見出しの並べ方には、時系列だけでなく、ターゲット別・目的別に整理するパターンもあるという点を押さえておいてください。
見出しタグのよくある間違い
見出しタグはSEOやユーザー体験に大きく影響する重要な要素です。しかし、知らないうちに間違った使い方をしているケースも少なくありません。良質なコンテンツを作っても、見出しの設定ミスで十分に評価されないこともあるため、よくある間違いについて解説します。
階層をスキップする
H2タグの次にh3を飛ばしてh4タグを配置したり、h1の直後にh3を使ったりするように、順番を守らずにタグを飛ばすことは適切ではありません。見出しタグは本の目次のように大テーマから小テーマへと順番に構造化してください。階層を飛ばすと論理的な構成が壊れてしまいます。
悪い例.
h1:おすすめの野菜と美味しい食べ方
h3:にんじんの選び方(※h2を飛ばしてh3を設置している)
キーワードを詰め込む
検索順位を上げようとして、見出しタグに大量のキーワードを詰め込むことは適切ではありません。キーワードを無理に詰め込んだ見出しはページの信頼性を損なうことにつながります。また、検索エンジンもこのような不自然なテキストがあれば、ペナルティを与えて検索順位を大きく下げてしまいます。そのため、見出しを作るときはキーワードを詰め込むのではなく、ユーザーにとって読みやすく自然な文脈で記述してください。
悪い例.
h2:野菜おすすめ美味しい人気ランキング!安い新鮮な野菜の食べ方と保存方法
「野菜」「美味しい」「安い」「新鮮」など、狙いたいキーワードを詰め込みすぎた結果、日本語として不自然で、何が書かれているのか分かりにくくなっています。
見出しが曖昧
見出しが曖昧なのも、避けてください。例えば「はじめに」「詳細はこちら」「概要」といった具体性のない言葉を設定してしまうことです。見出しが曖昧だと、ユーザーが読む価値があるかを判断できず、ページから離れる原因になります。
また、検索エンジンに対してもそのセクションの内容を正しく伝えられないため、検索順位を下げる結果になります。例えば「詳細」ではなく「配管サービスについての詳細」のように、何が情報として掲載されているかを具体的にイメージできるように記述します。
悪い例.
h2:詳細はこちら
これでは、何の詳細が書かれているのか、ページ全体を細かく読み進めないと分かりません。
見出しタグのよくある質問
ここでは、見出しタグについてよくある質問を取り上げ解説します。SEOにおいて重要な要素であるため、詳細まで確認してください。
Q.hタグの数に上限はありますか?
A:h1は1ページにつき1つだけです。しかし、それ以外のタグに上限はありません。例えば数千字を超えるページであれば、h2が5〜15個、h3が10〜50個になることも珍しくありません。ただ、ページのテーマが「会社概要」のような場合は、h2が2〜3個程度でも十分です。
Q.h2とh3だけで記事を構成しても問題ありませんか?
A:多くのページではh2とh3だけで構成されています。例えば「中古車の買い方」というテーマの記事であれば、h2に「中古車の購入方法」「おすすめの車種」、h3に「中古車の購入手順」「中古車選定の注意点」などのように配置すれば読みやすいページになります。
Q.FAQでは質問文そのものをhタグにした方が良いですか?
A:FAQページでは質問文そのものをhタグにしてもかまいません。検索ユーザーが実際に入力する疑問と見出しが一致すれば、検索エンジンやAIが「このページはその質問に回答している」と理解しやすくなるためです。例えば、WordPress FAQであれば「WordPressのプラグインは無料で利用できますか?」をhタグに設定します。
まとめ
見出しタグは、コンテンツの構造を整理し、ユーザーと検索エンジンに情報を正しく伝えるための重要な要素です。h1を頂点としてh2、h3へと階層構造を作り、検索意図に沿った分かりやすい見出しを設定してください。こうすることで、記事の読みやすさとSEO効果の向上が期待できます。また、キーワードの詰め込みや階層のスキップ、曖昧な見出しといったよくあるミスを避けることも大切です。ユーザーが見出しだけを読んでも内容を理解できるかという視点を持ちながら、タグを配置してください。






