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SEOキーワードの選び方とは?WEB集客に成功する効果的なキーワード選定のコツなどを徹底解説!

キーワード選定とは【初心者向け】入れ方、ツール、コツなどを徹底解説!ブログやオウンドメディアのアクセスを増やすうえで、最も大切なのがサイトや記事のキーワード選定です。検索ニーズの高いキーワードを選定し、ブログやサイトへ自然に入れ込むことで、検索結果からのアクセスが増えるからです。キーワード選定は、SEO対策、SEO効果を得るための原点と言えます。

 

SEOコンサルタントブログやサイトの運営の初心者にとって、キーワード選定は1つの乗り越えるべきハードルと言えます。キーワード選定が自然にできるようになれば、成果を感じることができ、運営へのモチベーションもぐっと高まります。今回はキーワード選定が難しいと感じるブログやサイトの運営者に向け、キーワード選定の知識、入れ方、ツール、コツなどを分かりやすく解説していきます。

 

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SEOライティングとは? コンテンツマーケティングとは

目次

SEO相談

SEOキーワードとは?

SEOではキーワードを選定することから始まります。どのようなサイトでも必ず目的があります。その目的を達成するためにはサイトのテーマがあるはずです。

多くの場合、サイトのテーマとSEOキーワードは一致したり、非常に近しいものになったりしますが、時にはテーマとキーワードが一致していないホームページも見かけます。

SEOで成功させるにはサイトのテーマとキーワードの方向性を合わせ、ユーザーニーズを満たすコンテンツを作らなければなりません。

SEOキーワードとはそのサイト、そのページのテーマとなるべきワードのことを意味します。

 

ビッグワードとスモールワード

キーワードには検索ボリューム(1か月間にユーザーに検索される回数)に応じて次のように大きく3つのに分類されます。

名称 月間検索回数
ビッグワード 10,000回~
ミドルワード 1,000~10,000回
スモールワード ~1,000回

 

ビッグワード

ビッグワード(ビッグキーワード)は検索ボリュームが1万回を超える需要のあるキーワードのことです。ビッグワードで検索結果の1ページ目に来るとサイトへの流入数も非常に大きく伸びますので、多くのサイトで勝てるビッグワードを模索し、SEO対策しています。

しかし、需要が大きいキーワードというのは競合も多く、SEO難易度は非常に高い傾向にあります。一般に、「SEO」のような単体ワードになり、非常に広い範囲のワードになることが多く、ユーザーニーズを満たすためには網羅性の高いコンテンツを作る必要があります。

 

ミドルワード

ミドルワード(ミディアムキーワード)は検索ボリュームが1,000回を超えるキーワードのことです。「SEO キーワード」のように複数の言葉で構成されることが多く、ユーザーからの関心もあり、ビッグワードだけを対策してもSEOの効果を得ることは難しく、複数のミドルワードで上位化することが基本的なSEO戦略になります。

ビッグワードに比べると、キーワードからユーザーニーズが汲み取りやすく、コンテンツを作る際に明確なテーマを決めやすい傾向にあります。

スモールワード

スモールワード(スモールキーワード、ロングテールキーワード)は検索ボリュームが1,000回に満たないキーワードのことです。1か月間で1,000回以下となると検索需要はそこまでありませんが、代わりにユーザーの検索意図が明確なことが多く、上位化することができればCV(コンバージョン)につながりやすいワードといえます。

スモールワードでも購買につながるようなトランザクションクエリであれば、対策もしやすいですが、CVにつながりやすいということで多くの競合もコンテンツを作りこんでいます。比較的、上位化もしやすいため、独自性を出しつつ競合サイトのコンテンツを上回る記事を作ることが重要です。

 

Googleが提唱する4つのクエリ

クエリとは検索する際にユーザーが実際に使ったキーワードのことです。サイト制作をする際にはキーワードを設定しますが、ユーザーが検索する際に使うワードは設定したキーワードとは限りません。

キーワードとクエリの違いは少しややこしいですが、ユーザーが使ったかどうかを基準に覚えてください。

そして、クエリにはGoogleが提唱する次の4つのタイプに分類されます。

1. Knowクエリ
2. Goクエリ
3. Doクエリ
4. Buyクエリ

 

Knowクエリ

 

 

knowクエリ

Knowクエリとは、ユーザーが何らかの知識が欲しい(知りたい)ときに使うキーワードです。インフォーショナルクエリとも呼ばれ、コンテンツSEOでは非常に重視されるワードです。

例:「SEO キーワード」、「SEO ツール」

 

Goクエリ

 

 

goクエリ

Goクエリとは、ユーザーが特定のサイトやブランドに行きたいときに使うキーワードです。ナビゲーショナルクエリや指名検索とも呼ばれ、SEO対策の最終形の1つです。

例:「東京SEOメーカー」、「Amazon」

 

Doクエリ

 

 

Doクエリ

Doクエリとは、ユーザーが何らかのアクションをしたいときに使うキーワードです。トランザクションクエリとも呼ばれます。

 

例:「SEOチェキ 使い方」、「お名前ドットコム ログイン」

 

Buyクエリ

 

 

Buyクエリ

BuyクエリはDoクエリの中に含まれますが、アクションの中でも特に「買いたい」に注力したクエリです。非常にコンバージョンにつながりやすいワードといえます。

 

キーワード選定とは

キーワード選定とは、特定のウェブページやコンテンツが検索エンジンで検索されるようなキーワードを選ぶことです。選定されたキーワードを、サイトやページへ入れ込むことによって、そのキーワードで検索上位表示されやすくなります。キーワード選定は、SEO対策の定番の1つです。

 

ブログ、オウンドメディアにおけるキーワード選定

ブログやオウンドメディアでよく使われるキーワードを選定とは、書くべき記事のタイトル及び内容を決める際に活用します。ブログやオウンドメディアは、様々なキーワードに対するページ(記事)の数をどんどん増やすことで、アクセスを増やすことができるからです。

 

例えば、和食に特化したブログでアクセスを増やしたい場合は、「和食献立」「和食レシピ 人気」「和食 一覧」「和食 定番」「和食 歴史」「和食レシピ 簡単 人気」「和食レシピ メイン」「和食文化」というキーワードに対応したページ(記事)を1つずつ作ることで、8キーワード分の流入が期待できます。細かい複合ワードを含めると、実際はもっと多様なアクセスが見込めるようになります。

 

SEOのキーワード選定の重要性

SEO対策を始める前にきちんとキーワード選定を適切に行う事で、どのキーワードを上位表示しなければならないか把握できます。選定したキーワードについて上位表示に成功すれば、検索した多くの検索ユーザーの目に留まり、集客につながります。

例えば、絵本について調べたい方は「絵本」と検索することもあれば、「絵本 2歳」などと検索することもあります。「絵本」のキーワードは検索件数が多いですが、ターゲットが広いキーワードです。「絵本 2歳」のキーワードは複合ワードと言い検索件数が「絵本」のキーワードと比べて落ちますが、ターゲットが2歳に絞られます。セグメントされたキーワードの方が上位表示に狙うコンテンツページを用意するのは容易です。

「絵本」のキーワードだと漠然と「絵本」について探しているユーザー層なのに対し「絵本 2歳」のキーワードは2歳児のための絵本を探しているのではないかと検索意図が想像しやすくなります。検索クエリの検索ユーザーのニーズとWEBコンテンツの内容がマッチすれば、ユーザーの満足度を高め、商品やサービスなどの成約にもつながりやすいです。

よって、SEOにおけるキーワード選定は、SEO対策を始める前に戦略として取り組む必要があります。基本的には、月間検索件数の多いキーワードから対策します。キーワード戦略は優先度順にフェーズ1、フェーズ2、フェーズ3と分けて対策をしていくと良いです。

おすすめ記事:ユニットコンテンツSEO

 

良いキーワード選定とは

良いキーワード選定とは、「アクセスが増えるキーワードを選ぶこと」だと言えます。アクセスが見込めるキーワードは、主に2種類あります。

 

  • 検索ボリュームが多いキーワード
  • 検索ボリュームが少ないが競合が少ないキーワード

 

以下、説明します。

 

検索ボリュームが多いキーワード

日本中、世界中で数多く検索されているキーワードを選定することで、アクセスの流入が期待できます。検索ボリュームが多いワードを選定すれば、上位表示されなくても、アクセスが見込める可能性があります。

 

検索ボリュームが少ないが競合が少ないキーワード

検索ボリュームが少ないけれど、一定のニーズがあり、かつ競合が少ないキーワードを発掘することも良いキーワード選定と言えます。

 

競合が少ないキーワードは、上位表示されやすくなります。ニッチなキーワードは、検索した人のより細かいニーズに応えることができ、ユーザーの満足度を高めることに繋がります。

 

こうしたことを考えると、キーワード選定というのは、キーワードの検索ボリュームを調べること、キーワードの競合性を調べること、この2つが軸になると言えます。

 

参考:検索数(検索ボリューム)とは?SEOキーワード(クエリ)の検索数の調べ方を徹底解説

SEOのためのキーワード選定のポイント

キーワード選定を適切におこなうためのポイントを解説します。

  • ビッグキーワード(上位表示が難しいキーワード)だけを狙わない
  • ピラーページを作れるキーワードを選ぶ(トピッククラスター)
  • サーチコンソールを使ったキーワード選定
  • コンテンツ要素が同じになるキーワードを避ける
  • 検索件数はあるが利益につながらないキーワードを避ける
  • 競合コンテンツから見つける
  • ペルソナやカスタマージャーニーから考える

 

ビッグキーワードだけを狙わない

ビッグキーワードとは月間検索数が多く、競合が多いため検索順位で上位に表示させることが難しいキーワードです。月間検索数が多いビッグキーワードだけをメインに上位表示を狙うことはおすすめしません。月間検索数が多いということは、ニーズがあり上位表示できれば大きな利益を生みますが、競合が多く上位表示させるには相当な時間とリソースが必要です。

多くのビッグキーワードの検索結果上位は大手企業サイトやメジャーなメディアが独占しています。大手企業サイトはサイト運用歴が長くドメインパワーが強いです。コンテンツの質と量でも他社を圧倒するほどのサイトが多いです。上位表示しているサイトはSEO対策にそれなりの期間と予算を多くかけています。

自社だけではなく他社もSEO対策をやっていることを踏まえれば、キーワードの競合分析をして競合のサイトパワーが強大であればビックキーワードの上位表示は諦め、複合ワードや別のキーワードを検討する方が賢いです。自社サイトのサイトパワーと競合のサイトパワーを比べて勝てるキーワード戦略を策定してください。

おすすめ記事:SEOで重要なキーワードの設定方法とは?ポイントから注意点まで徹底解説

 

ピラーページを作れるキーワードを選ぶ

ピラーページとは上位表示を狙う「柱」となるWebコンテンツページのことです。ピラーページは、まとめページとも言われます。「絵本 2歳」のキーワードに対して上位表示させるピラーページのコンテンツ内容には、2歳児の絵本の種類やおすすめなど多くの2歳児の絵本に関する情報を掲載します。キーワードに対して合致するコンテンツ要素をピラーページでは沢山掲載します。ピラーページには関連ワードで構築した他のサイトページから内部リンクを向けます。内部リンクが集約されたページは順位が上がりやすいので、関連ページと内部リンクで連携させます。

トピッククラスターモデルを構築できるキーワード群を選定し、ピラーページとピラーページをサポートするクラスターページをユニット単位でキーワード選定をします。

キーワード選定においてトピッククラスターという考え方があります。トピッククラスターとは、特定のトピックに関係するWEBコンテンツでコンテンツ群を構成するという考え方です。上位に表示させたいトピックを選択し、そのトピックに関連する具体的なキーワードに基づいてWEBコンテンツを作成します。さらに関連する新たなWEBコンテンツを作成し、WEBコンテンツ同士でリンクさせ、上位表示を狙っているトピックのコンテンツ群を構築します。トピッククラスターにより、サイト全体の専門性を高められ、内部リンクの影響でSEO的にも高評価を得やすいためビッグキーワードでも上位に表示可能です。

おすすめ記事:【SEOの新常識】トピッククラスターとは?作り方や事例を紹介

サーチコンソールを使ったキーワード選定

SEO対策をある程度進めていくとセッション数が増えてきます。セッション数が増えてきたら、Googleサーチコンソールを利用したキーワード選定も可能です。サーチコンソールでは、クエリ(流入したユーザーが検索したキーワード)ごとのクリック数や表示回数を表示できます。

サーチコンソールのメニューバーから検索パフォーマンスを表示し、クエリというタブを選択すると、これまで検索ユーザーが検索したキーワードと表示回数やクリック回数が表示されます。表示回数が多いクエリは需要があると考えられ、そのキーワードを活用したWEBコンテンツは需要がある可能性があります。

 

GSCのクエリ

サーチコンソールの検索クエリでは、クリック数と表示回数と掲載順位の平均とCTRが確認できます。例えば、掲載順位が10位~20位くらいの検索クエリがあれば、そのページのコンテンツ要素を見直してリッチコンテンツ化すれば順位が上昇する可能性があります。既に対策中のキーワードの検索結果をさらに良くするためにもこれらのデータは使えます。また、実際サイトへ流入している検索クエリと最初にキーワード選定した検索クエリとの違いが把握できるのでキーワード戦略の見直しができます。

 

 

コンテンツ要素が同じになるキーワードを避ける

特定のキーワードに似たようなキーワードでコンテンツを大量に生み出し、多くの人の検索結果にヒットさせようとする考えはおすすめしません。例えば「絵本選び 注意点」と「絵本選び 気をつけること」ではキーワードは異なりますが、ニーズは同じであるため、違う内容を書いたとしても似たコンテンツができます。重複コンテンツはgoogleアルゴリズムのSEOの評価を下げます。1つのサイト内で重複と認識がなくても、コンテンツが似たものにならない方がいいです。一つのニーズに対して、質の高いコンテンツを一つ生み出すことが重要です。また、キーワード被りのコンテンツや重複コンテンツは1つのURLのコンテンツに統一すると良いです。

 

検索件数はあるが利益につながらないキーワードを避ける

キーワードによっては、検索結果で上位に表示できたとしても、成果に繋がらないキーワードもあります。KNOWクエリは、ただキーワードの意味が知りたい検索クエリです。いくら月間検索件数が多く、上位表示しても自社のサービスのコンバージョンにつながらないことが多いです。検索する意図を考えることにより、キーワード選定ができます。検索意図は4つに分類できます。

KNOWSクエリ 検索キーワードについて知りたい
GOクエリ 検索キーワードの場所に行きたい
DOクエリ 検索したキーワードについて実践したい
BUYクエリ 検索したキーワードを購入したい

例えば、「絵本」を軸のキーワードとする場合、上記検索意図を参考にすると「絵本 出版社」や「絵本 売り方」、「文章が多い 桃太郎」などのキーワードを選定できます。検索ユーザーの意図はさまざまあるため、4つに分類して考えると見通しが良くなります。

おすすめ記事:検索クエリとは?Query(クエリ)の意味やSEOでの重要性や使い方など解説

 

競合コンテンツから見つける

競合は商品やサービスに関する競合他社とSEO上の競合は別です。商品やサービスに関する競合とSEO上の競合は、必ずしも一致しません。キーワード選びにおいて対象となる競合はSEO上の競合です。SEO上の競合が検索結果で上位に表示されているキーワードを知ることにより、キーワード選定の参考にできます。SEMEUSHやaherefsを使用すると競合他社の対策キーワード群を抽出できます。

競合の動向からキーワードを選ぶメリットは、軸となるキーワードから拡張するキーワードまでさまざまな視点で見つけられることです。

競合の上位に表示されているコンテンツを確認し、質の高いコンテンツが多く上位に表示されている場合、他のキーワードを考えることも大切です。質が高いコンテンツと競合することもできますが、勝てないと見込んだ場合は他のキーワードで上位表示を目指すことも大切です。

おすすめ記事:Ahrefsとは?使い方から注意点まで徹底解説

ペルソナやカスタマージャーニーから考えて選定する

WEBコンテンツの目的が明確であれば、ペルソナやカスタマージャニーからキーワード選定できます。WEBコンテンツのニーズにあった、成約につながる可能性が高いユーザー(ペルソナ)が、どのような行動・思考・感情で成約につながるのか(カスタマージャーニー)を考えてキーワードを選びます。

例えば、絵本が幼児教育に有効なツールであることを伝え、絵本の販売を目的とするWEBコンテンツがあるとします。ペルソナやカスタマージャーニーを考えると、絵本の教育効果を知りたいユーザー向けのトピック、成長段階別でおすすめの絵本をお買い得価格で購入できることを知りたいユーザー向けのトピックなどを用意する必要があります。そのトピックを細分化することにより、選定できます。

 

おすすめ記事:ペルソナとは?マーケティングに必要な理由と設定方法を解説

 

キーワード選定の種類

まず、ブログやサイトの初心者は、「どの部分のキーワードを選定するべきなの」という疑問にぶつかります。検索エンジンからのアクセスを増やすためのキーワード選定を行う箇所は、主に5つあります。

 

  • トップページのh1タグ
  • トップページのコンテンツ
  • ページ(記事)のタイトル
  • ページ(記事)の見出し
  • カテゴリー

 

以下、説明します。

 

トップページのh1タグ

トップページは、検索結果に一番表示されやすいページです。つまり、SEO効果が一番見込めるページであり、キーワード選定は、トップページを最優先に行うべきだと言えます。

 

その中でも、トップページのh1タグはかなり気を使って選ぶ必要があります。最もアピールしたいキーワードをh1タグに入れることになります。

 

参考:h1タグとは?SEOにおける効果的な書き方や使用例を解説

 

トップページのコンテンツ

前述したように、トップページは、SEO効果が最も発揮されるため、h1タグだけでなく、コンテンツ全体のキーワード選定に気を配るべき箇所になります。h2、h3タグ、本文まで、検索ニーズのあるワードを自然に入れ込むことがベストになります。

 

ページ(記事)のタイトル

ページ(記事)を増やすことで、アクセスを増やしたい場合は、ページ(記事)のタイトルのキーワード選定が非常に重要になります。ニーズのないキーワードを選定すると、30記事、50記事、100記事と増やしたとしても、アクセスが全く増えないブログやオウンドメディアが出来上がってしまいます。ボリュームのあるサイトを運営する際は、キーワード選定をしっかり学んでから、記事作りに力を入れるべきだと言えます、

 

参考:SEOに効果的なタイトルの文字数とは?タイトルの付け方とタイトルタグについて解説

 

ページ(記事)の見出し

記事の見出しもSEO効果に非常に大きく影響します。例えば、転職メディアで、「転職 30代 女性」というキーワードを選定したとします。後ほどキーワード選定のノウハウを解説しますが、複合ワードとして、「転職 30代 女性 スキルなし」「転職 30代 女性 スキルなし 事務」「30代 転職 未経験 厳しい」「30代から目指せる職業」「転職 30代 女性 正社員」「転職 30代 女性 子持ち」などがありました。選定したキーワードに付随する細かな複合ワードが、さらに細かな検索ニーズになるため、見出しに入れ込むことでアクセスアップが期待できます。

 

参考:見出しとは?SEOにおけるh1~h6の使い方や役割について解説

 

カテゴリー

ブログやサイトのカテゴリーを生成すると、カテゴリー一覧ページが生成されます。カテゴリー一覧ページのh1タグは、カテゴリー名になるため、カテゴリーもニーズのあるものを入れるべきです。

 

参考:ブログのカテゴリー分けとは?SEO効果の高いブログ記事のカテゴリー分けについて解説

キーワード選定のやり方と流れ

キーワード選定のやり方を紹介します。キーワード選定を0から始める場合、全体の流れを理解しておく必要があります。

  1. トピックの選定
  2. 関連キーワードの確認
  3. 月間検索数・競合の確認
  4. SEOで上位表示を狙うキーワードの決定
  5. キーワードマップの作成

 

1.     トピックの選定

検索結果の上位表示を狙うトピック、テーマを選定します。

トピックは作成するWEBコンテンツの方向性を定める重要な内容です。トピックをどのようなものにするかによって、ターゲット層やコンテンツの方針が決まります。ペルソナからターゲットを決めて、そのターゲットに刺さるトピック(テーマ)を決めます。すでに公開しているWEBコンテンツがある場合はできる限り近いジャンルのトピックを選んでください。例えば、絵本を紹介するWEBコンテンツを考えるのであれば、トピックとして「幼児教育」などを選ぶことが考えられます。選ぶトピックはニッチなものよりも、ある程度ボリュームのあるトピックを選ぶと良いです。

 

2.関連キーワードの確認

選んだトピックに関連したキーワードを確認します。主な関連キーワードは次のとおりです。

  • サジェストキーワード
  • サイトへの流入キーワード
  • SNSからわかるキーワード

サジェストキーワードは検索をするために入力する検索窓に、キーワードを入力することにより、検索窓の下に表示されます。

キーワードを入力することにより、検索窓の下に表示

作成したWEBコンテンツに関係する内容やトピックを入力して確認します。サイトへの流入キーワードは検索ユーザーがどのようにWEBコンテンツに流入しているのか確認してください。Googleサーチコンソールなどで確認でき、予想していないキーワードで流入していることがあるため、ユーザーのニーズも確認できます。

SNSのTwitterやFacebookなどを利用し、選んだトピックやWEBコンテンツに関係するキーワードに対する反応を確認することにより、キーワードの選定やWEBコンテンツの構成に活かせます。さまざまな個人の意見を確認することは、WEBコンテンツの質を高めるためにも重要です。

 

3.月間検索数・競合の確認

選んだトピックやWEBコンテンツに関係するキーワードの月間検索数を確認します。月間検索数は多すぎると、検索結果で上位に表示することが難しく、少なすぎると上位に表示されたとしても多くの流入が期待できません。WEBコンテンツに求める成果とバランスを取ることが重要です。月間検索数とは1ヶ月でキーワードが検索された回数をあらわします。月間検索数の多いキーワードをビッグキーワードといい、件数が少なくなるにつれ、ミドルキーワード、ロングテールキーワードと分けられます。

 

ビッグキーワードとは

月間検索数が多く、競合が多いため、検索順位で上位に表示させることがむずかしいキーワードをビッグキーワードと呼びます。月間検索数が多い少ないという判断は、キーワードの市場によって感覚が異なります。ビッグキーワードの多くは1語で構成されており、月間検索数は1万件を超えることが多いです。例えば、「絵本」(月間検索件数90500回)と「絵本 2歳」(月間検索件数1300回)では、月間検索数が全く違います。

「絵本」のような月間検索数の多いビッグキーワードで上位に表示されると、多くの検索ユーザーの流入が期待できます。しかし、大手企業をはじめとする競合が多いため上位表示がとても難しいです。ビッグキーワードは1語構成である場合が多いため、検索ニーズがバラバラであることが少なくありません。ビッグキーワードで上位表示を狙う場合、一つのコンテンツで上位に表示させることを目指すのではなく、複数のコンテンツの集合体として上位に表示させることを目指すといいです。

 

ミドルキーワードとは

ミドルキーワードは、月間検索数がビッグキーワードとロングテールキーワードの中間のキーワードです。「絵本 2歳」(月間検索件数1300回)はミドルキーワードといえます。ビッグキーワードに比べると上位表示を狙える可能性がありますが、上位に表示されたとしてもビッグキーワードほどの流入は期待できませんが、中小規模のサービスではねらい目のキーワードです。ビックキーワードで20位以内よりもミドルキーワードで10位以内の方が流入が多く見込めます。

 

ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードは、3語以上のものが多く「絵本 選び方 2歳」などです。月間検索数が少ないため、スモールキーワードやニッチキーワードなどと呼ばれることがあります。競合が少ないため、上位表示を狙いやすいですが、検索結果からの流入がビッグワードやミドルワードに比べるとにあまり期待できません。ロングテールキーワードから内部リンクでビッグキーワードへつなぎ、ビッグキーワードを上位に表示させるためのコンテンツとして利用するといいです。

おすすめ記事:ロングテールSEOとは?ロングテールキーワードの有効な選び方など徹底解説!

4.SEOで上位表示を狙うキーワードの決定

各キーワードの月間検索件数を把握したら、上位表示を狙うキーワードを決定します。フェーズ1から優先順位を決めてSEO対策のキーワード決定をします。選んだキーワードがWEBサイトと親和性保たれているかなどを確認し、新たなWEBコンテンツを作成します。選んだキーワードは一度決めたら良いというわけでなく、検索ユーザーや競合の動向は日々変化するため、アップデートしないといけません。アップデートを定期的に行うことにより、検索ユーザーのニーズにあった、満足度の高いコンテンツを作成できます。

 

5.キーワードマップの作成

キーワードマップとは、あるキーワードに関連するキーワードを1枚図にしたものです。構造としてはマインドマップに似ていて、一目でキーワードとの関係を把握できます。キーワードマップは専用ツールで作成でき、SEO対策に役立ちます。キーワード戦略をキーワードマップを作成しながら策定する方法もあります。キーワードマップを活用して関連キーワードを選定して、良質なページを増やすことでWEBサイトの専門性を高めることができます。これによって検索エンジンからの評価も得られるようになり、上位表示や露出増加が期待できます。

おすすめ記事:キーワードマップの作り方!SEOに効果的な活用方法と無料マッピングツールもご紹介

キーワード選定のコツ

キーワード選定の手法は様々に存在しますが、ブログやサイト運営の初心者がすぐに実践でき、効果の高いものをご紹介していきます。

 

  • Google検索のサジェストワードで選定する
  • ラッコキーワードツールで選定する
  • キーワードプランナーでボリュームや競合性をチェックする
  • 選定したキーワードでタイトルや見出しを構成する

 

以下、説明します。

 

Google検索のサジェストワードで選定する

まず、書きたい内容やジャンルにおける単語をGoogle検索に入れてみましょう。単語や熟語を入れると、自動でキーワードのサジェストが表示されるはずです。例えば、「渋谷 ディナー」と入れた場合、サジェストで「渋谷ディナー おしゃれ」「渋谷ディナー 個室」「渋谷ディナー デート」「渋谷ディナー おすすめ」「渋谷ディナー 安い」「渋谷ディナー 女子会」「渋谷ディナー クリスマス」というキーワードが出てきました。

 

これらのキーワードだけで記事タイトルや見出しを構成することも可能です。初心者の場合、まずはGoogleのサジェスト機能のみを使ったキーワードを選定から始めてみるのもおすすめです。

 

参考:Googleサジェストとは?仕組みや使い方について徹底解説

 

ラッコキーワードツールで選定する

Googleのサジェスト機能で、ある程度のキーワードのアイデアが出たら、次はラッコキーワードを使って、選んだワードに付随する複合ワードをすべて抽出します。

 

例えば、「話し方」というキーワードで、ラッコキーワードの検索窓を叩くと、「話し方」に対する複合ワードがすべて抽出できます。複合ワードは、検索ニーズのあるワードなので、その中から、自分がさらに細かく書きたいものを選んでいくと、アクセスアップが期待できる記事タイトルや見出し、コンテンツの中身を作ることに繋がります。

 

キーワードプランナーでボリュームや競合性をチェックする

キーワード選定の時点で、よりそのキーワードのボリュームや競合性を把握したい場合は、Googleが提供するキーワードプランナーを利用します。一気にたくさんの複合ワードを入れて、結果をチェックすると効率的です。

 

参考:Googleキーワードプランナーの使い方をわかりやすく解説

 

選定したキーワードでタイトルや見出しを構成する

書きたいテーマに対するキーワードのバリエーション、複合ワード、検索ボリューム、競合性が理解できたところで、タイトルや見出しを構成します。

 

タイトルに対するアンサー、見出しに対するアンサーが本文となりますので、自然にライティングをしていれば、ユーザーニーズを満たすことになります。

 

会社や事業のサイトの場合は、既存のトップページで展開したい内容がキーワードとしてニーズのあるものなのか、他のニーズのあるキーワードに置き換えることができないのかを検討して、改善できる箇所に選定したキーワードを差し替えていきます。

 

キーワード選定におすすめのツール

ブログやサイトの初心者、または、キーワード選定が難しいと感じるかたに、おすすめのツールは主に6つあります。

 

  • ラッコキーワード
  • Googleキーワードプランナー
  • Googleトレンド
  • ChatGPT
  • Google Search Console
  • SimilarWeb
  • Ahrefs
  • SEMRUSH

 

以下、説明します。

 

ラッコキーワード

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、SEOやコンテンツ制作に役立つツールで、サジェストキーワードや検索ボリューム、上位ページの見出し、Q&Aサイトのトピックなどを調査でき、効率的なキーワード戦略の構築が可能です。初心者にも馴染みやすいUIで、初心者がキーワード選定作業を行うには、まずはこのツールだけで十分だと言えます。

 

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Googleが提供する無料のツールです。このツールは広告主向けに作られていますが、SEO対策やコンテンツ制作にも役立ちます。検索ボリュームのデータや競合性をチェックし、よりアクセスアップが期待できるキーワード選定に貢献してくれます。

 

参考:Googleキーワードプランナーの使い方をわかりやすく解説

 

Googleトレンド

Googleトレンド

Googleトレンドは、検索エンジンのトレンドをリアルタイムで把握できるツールです。アルタイムで検索のトレンドを提供しており、最新かつ注目のキーワードやトピックを即座に知ることができます。トレンドをいち早く取り入れることで、競合が少ない状態での上位表示が可能で、短期間に大量のアクセス獲得を実現できることもあります。特定のイベントや話題に関連するコンテンツを提供する際に特に有益です。

 

参考:Googleトレンドとは?機能や活用方法を解説

 

ChatGPT

ChatGPT

ChatGPTは、AIによる優れた自動生成を可能にし、選定したキーワードから、記事や見出しを作る際に非常に有効活用できます。例えば、選定したキーワードをChatGPTに入れて、「このキーワードでSEOに即した記事タイトル10案出してください」と会話を送ると、記事のタイトル案を10案提出してくれます。選定したキーワードをどのように扱うか、アイデアを広げたい際は効果的です。

 

参考:ChatGPTをSEO対策に活用する方法とは? おすすめプロンプト一覧もご紹介

 

Google Search Console

GoogleSearchConsole

Google Search Consoleは、Webサイトのパフォーマンスをモニタリングし、最適化するための無料のツールです。Weサイトの検索エンジンに対する表示状況や検索クエリのパフォーマンスなどのデータが確認できます。特にキーワードレポートでは、サイトがどのキーワードで表示されているかを把握し、SEO戦略の見直しや最適化に役立ちます。

 

既に作っているページ(記事)に対して、キーワード選定を見なす際に、どういうキーワードを加え、どういうキーワードを削除するべきかの参考になります。

 

参考:Google Search Consoleとは?グーグルサーチコンソールの導入方法と使い方を解説

 

SimilarWeb

SimilarWeb

SimilarWebは、特定のウェブサイトやアプリのトラフィック統計、ユーザー行動、リファラルトラフィックなどの情報を調査できます。競合サイトのキーワード選定が可能です。競合がどのようなキーワードに対して上位表示されているのかを参考にすることができます。

 

参考:SimilarWebとは?使い方から無料版と有料版の違いやメリット、注意点を解説

Ahrefs

ahrefs

AhrefsはSEOに関するさまざまな機能が利用できるSEOツールです。キーワード選定であれば、競合サイトが成果を上げているキーワードを調べられたり、運用中のサイトと競合サイトの日々の順位変動を調べられたりします。基本的には有料ツールです。

おすすめ記事:Ahrefsとは?使い方から注意点まで徹底解説

 

SEMRUSH(セムラッシュ)

semrush(セムラッシュ)

SEMRUSHはキーワードについてさまざまな分析ができるツールです。月間検索数を調べられたり、検索順位上位のドメインをリストアップできたりします。その他にも、SEOツールとしてさまざまな機能を搭載しています。

 

キーワード選定のよくある質問

 

Q:キーワードの選定とは何ですか?

Answer)SEOにおけるキーワードの選定とは、特定のページやコンテンツに関連する検索クエリを選び、それを最適に活用するプロセスです。キーワード選定を行う理由は、検索エンジンでの上位表示を目指し、アクセスやコンバージョン獲得するためです。適切なキーワードを選定することで、検索エンジンでの可視性が向上し、質の高いトラフィックが得られます。キーワード選定により、競合サイトと差別化し、検索ユーザーにとって有益な情報を提供できます。

 

Q:キーワード選定の流れは?

Answer)SEO対策におけるキーワード選定の流れは、まず、ビジネスやサイトの目的を明確化し、ターゲットオーディエンスを特定します。次に、競合分析を行い、競合サイトのキーワードや検索ランキングを把握します。次にキーワードツールやアナリティクスを活用し、検索ボリュームやキーワードの関連性を確認します。キーワードや地域特化のキーワードも考慮します。最後に、選定したキーワードをタイトルやコンテンツに組み込み、メタ情報にも適切に配置します。これにより、検索エンジンでのランキング向上とターゲットユーザーへのアクセスが促進されます。

 

Q:SEO対策のキーワードの見つけ方は?

Answer)SEO対策のキーワードを見つけるためには、無料のツールが効果的です。Google キーワードプランナーやGoogleトレンド、ラッコキーワードなどのツールを利用し、検索ボリュームやトレンド、関連キーワードを調査します。競合サイトの分析や、業界やターゲットオーディエンスの理解も重要です。これらの情報を組み合わせて、課題や目的に適したキーワードを選定します。無料ツールを活用することで、予算をかけずに有益な情報を得ることができます。

 

Q:キーワード選定の重要性とは?

Answer)SEO対策におけるキーワード選定は、SEOライティングやバックリンク対策よりもずっと初期段階の作業です。そのため、初期段階のキーワード選定のクオリティを高く保つことで、記事の質、内部構造、バックリンクによるシナジーなどがすべて好転し、SEO全体に大きな影響を与えるため、非常に重要な作業となります。

 

 

まとめ

SEOコンサルタントキーワード選定は多岐にわたり、初学者には難しい印象があります。しかし、シンプルなアプローチで効果を上げることが可能です。今回紹介したキーワード選定の手法を、初心者でも無理なく取り入れ、ツールやデータ解析で効果を確認しながら、改善を進めることで、キーワード選定に関するスキルを着実に向上させることができます。

 

 

この記事の監修者

SEOコンサルタント

アドマノ株式会社 代表取締役 天野 剛志

日本大学法学部卒業、広告代理店で12年間働いている間、SEOと出会い、SEO草創期からSEO研究を始める。SEOを独学で研究し100以上のサイトで実験と検証を繰り返しました。そのノウハウを元に起業し現在、11期目。営業、SEOコンサル、WEB解析(Googleアナリティクス個人認定資格GAIQ保持)コーディング、サイト制作となんでもこなす。会社としては今まで2000以上のサイトのSEO対策を手掛けてきました。

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